YouTubeの企画でDTMを始めたい音楽未経験者のお悩みを聞いてきました。
その企画については上記の動画を見ていただきたいんですが、ものすごくざっくりと「最初の一手は何をしたら良いのか」についてブログでもまとめておきます。
目次
DAWの簡単な操作を覚える
まずDAWを導入します。最近ではパソコンだけでなくスマホやタブレットで操作可能なDAWも出てますので、なんでも良いのでとにかくまずはDAWを導入してください。
そしてDAWの簡単な操作だけでも覚えましょう。
歌やギターなどのオーディオ録音が必要であればオーディオインターフェイスを購入する必要がありますが、打ち込みだけで作るのであればDAWだけあれば十分です。
オーディオインターフェイスを必要としている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。どこをチェックしたらいいのかがわかります。
好きな曲を耳コピしてDTMで再現する練習をする
次に、作りたいと思ってる曲のイメージに近い楽曲を再現する練習をしましょう。好きな曲ならなんでも良いと思います。
ステップ2でいきなりハードルが上がりますが、これをやるのが一番の近道です。
20年以上DTMやっている僕も、新しいジャンルの楽曲を作るときには必ずこの作業をしてます。
どんな楽器を使っているのか、なんのコードなのか、どういう音程なのかなどを判別する必要があり、最低限の音楽理論は勉強しないといけないと思います。
とはいえ、深いところまで勉強する必要がないので、勉強というよりは「なんとなくの仕組みを理解する」くらいの感覚で良いと思います。
耳コピをする際に活用できる「チートツール」的なサービスをまとめましたので、こちらも参照してください。
フレーズ集やフレーズ自動生成機能を頼る
楽器のフレーズ集やMIDIデータは、配布されていたり販売されていたりします。
特にMIDIデータが手に入れば修正してオリジナルのフレーズに作り替えることもできますので、好きなジャンルのデータを見つけることから初めてもいいかもしれません。
素材を手に入れるなら「Splice」がおすすめです。
また、フレーズを自動生成してくれる機能やプラグインがあります。
例えばLogic ProであればDrummerという機能があってドラムのフレーズを簡単に作成できます。
サードパーティ製のプラグインであれば、EZkeysなどの「EZシリーズ」や、UJAMなどがおすすめです。これらは今流行りの生成AIではないので、パターンが大量に保存されているプラグインです。
こちらの記事にはSpliceも含めてフレーズ集やフレーズ生成プラグインなどをまとめてます。
近い将来にはフレーズ制作をサポートしてくれる生成AIが出てきたりもしそうなので、もうちょっとすれば初心者がより作りやすい環境になるかもしれません。
ミックス・マスタリングはiZotope製品で
楽曲を制作するにあたって、ミックス・マスタリングという作業も必要になってきます。
これは僕も愛用しているiZotope社のNeutron・Ozoneという2つのプラグインがおすすめです。
知識やスキルがなくてもいい塩梅に音を整えてくれます。
僕は最近このプラグインに頼りっきりです。
ChatGPTでDTMの知識を補完する
ChatGPTを使うとDTMの勉強が捗ります。
プラグインによってはパラメーターまで教えてくれますし、マニュアルのPDFがあればGPTsを使うことで説明書bot化することもできます。
下記の記事にいろいろとまとめてますので、こちらも覗いてみてください。
最後に
とにかくたくさんの楽曲を解析し、自分の中に落とし込んでからアウトプットするという作業をひたすら繰り返すのが近道ですので、DAWを使って既存曲の再現をしていくのがおすすめです。
最初は難しいと思いますので、コード進行だけ拾ってみるとか、特徴的なフレーズだけ再現してみるとか、同じような音になるように近づけてみるといった、部分的な再現から挑戦してみてください。
一気に全部をやろうとすると思ったようにできずに疲れちゃうと思うので、遊び感覚で楽しみながらやるのが良いと思います。