最近ライブ撮影をする機会が多く、初心者なりにコツを掴んできました。
ライブ撮影を始めて半年時点で、僕が撮影の時に意識していることや、実際にやっていることについてまとめてみました。
目次
過去に撮影したライブの事例
まず最初に、撮影した写真を掲載した記事をいくつかご紹介します。こんな感じの写真を撮りました。
こちらから撮影した記事の一覧もご覧いただけます。
ライブ撮影の時にやってること・意識していること
先ほど挙げたようなライブでの写真撮影するにあたり、僕がやったことと、意識していたことについて挙げていきますね。
マニュアルモードで撮影
ライブ撮影する際にはマニュアルモードは必須だと感じてます。
ライブ撮影に関わらず普段からマニュアルモードで撮影してるんですが、特にライブだと「暗い場所で動く被写体を撮る」というなかなか悪条件での撮影になるため、マニュアルモードで撮影しないといい塩梅に撮れないんですよね。
シャッタースピード速めでISO感度上げ目
マニュアルモードで撮影するということは設定をどうするかという話になってきますが、下記の設定で撮ることが多いです。
- シャッタースピード速め(1/125~1/500くらい)
- ISO感度上げ目(1600〜3200くらい)
- F値はなるべく開放で(F2.8〜F4くらい)
シャッタースピードは遅くすれば明るくなりますが、ライブは動きがあるのでシャッタースピードを速くせざるを得ないんですよね。なのでISO感度を上げてカバーしてます。本当はあまり上げたくないですけども、ライブハウスって本当に暗くてどうにもならないことが多いので多少は諦めてます。
ISO感度は1600〜3200あたりを行ったり来たりしてます。バラードのAメロとかで照明が暗いときは1段上げたり、照明が明るいライブハウスだと1段下げたり、その辺りは臨機応変にやってます。
出来るだけ明るく撮りたいのと、背景がボケた写真が喜ばれるため、F値はなるべく開放にしてます。ただ、例えばボーカルとドラマーの顔をどちらもはっきりと撮影したい場合などは絞る必要がありますよね。そういうときはシャッタースピードを遅くしてカメラをしっかりとホールドしてブレを抑えて撮影することで、明るさを稼いで対応してます。
これに加えて、「手ぶれ補正付きの明るいレンズ」と、できればフルサイズのカメラで撮影できるといいですね。APS-Cサイズのカメラで撮影してたこともありますが、仕上がりが全然違うので。
親指AFに設定
ライブ撮影ではシャッター半押しでオートフォーカスするように設定してると対応できないことが多いので、親指AFで撮影してます。
親指AFにするとテンポよく撮影できますし、置きピンしたりもできますし便利ですね。
RAWで撮影
僕はCanon EOS 5D MarkⅣを使ってまして、SDカードとCFカードの2枚挿すことができるため、SDカードでJPGを、CFカードでRAWを保存するように設定してます。
照明が急に明るくなったり暗くなったりするので、RAWで撮っておかないと取り返しがつかないことがあるんですよね。
とはいえ、「ライブを取材しに来たニュースメディアの方が、僕が撮影した写真をその場で欲しい」という場合もあって、そんなときは撮って出しのJPGをお渡しすることもありますし、その辺りはケースバイケースで対応してます。
ズームレンズを使う
画質の良い単焦点レンズを持っていたとしてもライブハウスではあまり向いてません。理想的な場所から撮影できるとは限らないからです。
カメラマンってお客様にとっては邪魔な存在になりかねないので、なるべく邪魔にならない場所でズームレンズを使って撮影するようにしてます。
物販コーナーの椅子をお借りしてそこから望遠ズームレンズで撮影できると一番邪魔にならないでいいですね。
ただし、撮影しなれたライブハウスでお客様の邪魔にならずに撮影できるポイントを確保してあるのであれば、単焦点レンズもありだと思います。実際僕も単焦点レンズを持参していて、何度か使ったことがあります。
表情違い・照明違いで何パターンか撮影しておく
撮影しながら「これはいい感じ」だと思った写真も、アーティストさんからNGになることがあります。表情は特に本人の意思が最優先なので、撮影している最中に自分が見ていい感じだと思っても追加で何パターンか多めに撮影しておくと安心です。
照明も同じで、色味がどんどん変わっていくので何パターンか撮影しておくと保険になります。
ライブ撮影に向いてるレンズ
ライブハウスにどんなレンズを持っていくかを考えたときに、予算があれば大量のレンズを持っていきたいところなんですが、現状だとほとんど「EF70-200mm F2.8L IS II USM」だけで撮影してます。
サブ機でCanon EOS 80Dも持っていってるので、魚眼レンズを付けてます。魚眼レンズで撮影した写真ってライブとの相性いいんですよね。アーティストさんからも喜ばれます。
広角レンズがあると幅広く使えそうなので、買うなら「SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM」が良さそうかなと思ってます。
最後に
初心者なりにまとめたものですが、そんなに間違ってないんじゃないかなと思ってます。
これからも精進していきますので、またなにか気づきがあればシェアしていきますね。