僕がDTMでドラムトラックを作る際に、いろいろな手法を状況に合わせてチョイスしながら組み立てていってます。
それぞれの方法をどう使い分けているのかなど、ドラムトラックに関する考え方を共有します。
DAWはLogic Proを使っていて、一部はLogic Proでしか使えない機能ではありますが、そのほかのDAWでも共通する考え方ではあると思います。
目次
ピアノロールにカーソルでぽちぽち入力する
最も基本となる、カーソル操作での打ち込み。地味でめんどくさい作業ではありますが、結構この方法を使うことは多いです。
元々あるデータを調整する際にはカーソル操作で一つずつノートを調整していくのが近道だと感じてますし、ゼロベースでも打ち込むことはあります。
例えば四つ打ちのドラムを打ち込みたい時に、キックとスネアのパターンは基本的には変わらないですし、めちゃめちゃシンプルなので、カーソルだけでぽちぽちと入力して、それをコピペして展開していきます。
Drummerで作ったフレーズをMIDIデータ化する
Logic Proならではの手法として、Drummer機能が挙げられます。
名前の通りドラマーがドラムを叩いてくれる機能で、音楽をやったことがない方でも直感的な操作で簡単にフレーズが生成できます。
生成したフレーズはMIDIトラックにドラッグ&ドロップするだけでMIDIデータ化できるため、フレーズの調整も容易です。
個人的にはドラムトラックを作る上で欠かせない機能で、ほとんどこの方法でドラムを作ってます。
先ほどのカーソル操作とも組み合わせたいので、Drummerでは大まかなフレーズを作って、MIDIデータを調整する時間に重きを置いてます。
Spliceからループ素材を持ってくる
Drummerで作ったフレーズをいろいろといじってるうちに、ハイハットだけ人間味を足したいと思うことがあります。
そんな時は、ロイヤリティーフリーの音素材をダウンロードできるSpliceでハイハットループだけを持ってきます。
ハイハット以外の要素はMIDIデータを生かして、ハイハットのみ差し替えるだけでも、結構グルーブがいい感じになるんですよね。
もちろん、音が馴染まない場合もありますが、そこはミックスでなんとかします。
主にハイハットループを使うことが多いですが、パーカッションループを足すこともありますし、ドラムトラックに足したら面白そうなものがあればどんどん取り入れてます。
サンプラーにオーディオ素材を入れる
Spliceではワンショットの素材もたくさん公開されています。
ループ素材を聴きながら、良さそうなワンショット素材があれば確保しておいて、サンプラーに放り込んでドラムセット化することもあります。
ドラムセット化しておけば、Drummerで作ったフレーズを叩かせることもできるため、ジャンルによってはドラム音源を購入するよりもお手軽でかつ安価にいい音を手に入れることができます。
ちなみに、一時期はワンショット素材をオーディオトラックに並べてドラムトラックを作ったりしてましたが、後から音色を差し替えたい時にめんどくさかったので、サンプラーに放り込むようになりました。これならフレーズはMIDIデータのままおいておいて、音の差し替えはプリセットを切り替えるだけで済むので楽ちんです。
唯一、リバースFXの素材は尺の長さが分かりにくくなるのでオーディオトラックに直接貼り付けます。これはサンプラーに取り込んだら使いにくくて、元々のやり方に戻しました。
キーボードやドラムパッドで演奏する
よりグルーブが欲しい場合には演奏して打ち込むこともあります。僕が持ってるのは鍵盤とドラムパッドです。
ドラムパッドではよりグルーブ感が出せる印象ですが、慣れの問題かもしれないです。
鍵盤は音程のついた楽器を演奏するのにはニュアンスをつけやすいんですけど、打楽器を演奏するとストロークの深さが邪魔になる感じがするんですよね。
ドラムパッドはストロークが浅くて、叩いてるっていう感覚が強いのが心地良くて、結果いい演奏になってる気がしてます。
ベースやウワモノ制作について
ベースとウワモノのバッキングについても作り方や考え方を記事にまとめました。
ベースの打ち込み
ベースの打ち込みは音楽理論をある程度学んでいないと難しく、音楽制作初心者にとっては高いハードルな気がしてますが、「Ez Bass」などのソフトを使うのが手軽で良さそうです。
ウワモノバッキングの打ち込み
メロディーではなくバッキングの打ち込みについてもまとめました。
こちらもベース同様、最低限の音楽理論も並行して学んでいかないと難しい気がしますが、初学者でも手軽にウワモノを打ち込める方法もありますのでチェックしてみてください。
最後に
僕がドラムトラックを作る際に使っている手法と、それをどんな時に使うかをまとめてみました。
こうやって見返してみると、意外といろんな角度から音楽を作ってるんだなと。ループ素材から始めるとその素材を生かした曲になりますし、パッドで演奏するところから入ると体全体で奏でた感じがして良いグルーブが生まれますし、それぞれの良さがありますよね。
皆さんも楽曲を作る際には、色々と試してみて、自分なりにやりやすい方法を見つけてみてください。