Logic ProのiPad版が出るのでLogicヘビーユーザーによるざっくりとした感想を語ります

関連キーワード
DTM

2023年5月9日に、Logic ProとFinal Cut ProのiPad版がリリースされるとの発表がありました。

5月24日に発売だそうで、あと2週間ほどでさわれるんですけども、現在公開されている情報を見ながら、僕なりに思うところをまとめておきたいと思います。

また僕は映像制作も音楽制作もどちらもやるので、どちらのソフトについても語ることはできるんですけど、僕が普段使ってる映像編集ソフトがPremiereということもありますし、僕が持っているiPadがFinal Cut Pro for iPadに対応してないということが判明しましたので、今回はLogic Pro for iPadの話を中心にしていきたいと思います。

料金と対応機種

まず最初にFinal Cut Pro for iPadとLogic Pro for iPadの両方に共通する情報から触れていきます。

まずは料金について。買い切りのアプリではなくサブスクで、月額700円、年間払いだと7,000円です。

また、1カ月間の無料トライアルが可能です。

Final CutもLogicもMac版が買い切りなので、サブスクじゃない方が個人的にはありがたかったんですが、ひとまずリリースされたら無料トライアルで触ってみたいと思います。

対応している端末はFinal Cut ProとLogic Proで少し違います。

Final Cut Pro for iPadはiPadOS 16.4以降を搭載した12.9インチiPad Pro(第5世代または第6世代)、11インチiPad Pro(第3世代または第4世代)、iPad Air(第5世代)こちらの5つの機種に対応しているとのことで、結構最近の端末じゃないと動きません。

僕はiPad miniユーザーで奥さんのiPadも無印iPadなので、残念ながら何をどうやっても現在の大谷家ではFinal Cut Pro for iPadが使えません。

ただ、Logic Pro for iPadはA12 Bionic以降ならOKと、結構前の端末でも使えるのがありがたいです。

A12 BionicっていうのはiPhone XSに搭載されたチップなので、5年前くらいのiPadでも使うことができます。

Logic Pro for iPadの機能で気になる点をピックアップ

Logic Pro for iPadでできることについて、Appleのサイトを見ながらつらつらと話していきたいと思います。

まずは基本的なことですが、タッチで演奏ができる点について。iPad版なのでタッチ操作ができるのは当然ですが、どのくらいの精度なのか気になるところです。

これまでいくつかiPadのDAWアプリを試してみましたが、当たり判定がわかりにくかったり、ちょっとした遅延が気になったりと、快適とは言えない操作性でした。

ドラムパッドを完璧なタイミングで叩くことができたら、楽器としてLogic Pro for iPadを導入するかもしれません。

iPadアプリなので当然Apple Pencilが使えますし、キーボードを接続すればショートカットキーも使えます。

AppleのサイトではオートメーションをApple Pencilで描いている写真が掲載されていますが、MIDIデータの編集とか、楽器の演奏でApple Pencilがどのくらい快適に使えるかが気になるところです。

あとはEQなどのプラグインを操作したり、

タッチ操作でフェーダーを動かしたりと、このあたりはLogic Remoteと同じような操作感かなとは思いますが、より快適になっていたら嬉しいですね。

UIもかなりiPad用に作り込まれている印象です。

プラグインはタイル表示されていて、これはむしろMac版にも採用してほしいくらいです。Mac版ではテキストベースで、探しにくい上に検索もできないんですよね。

メインウィンドウのUIはMac版にも近いですし、GaregeBandっぽくもあります。

そして、GaregeBandで制作したファイルも読み込み可能です。

サウンドライブラリ用のブラウザも使いやすそうです。

Logic Proはデフォルトの音源やエフェクトが多くてどれも優秀なので、iPadでもサードパーティー製のプラグインに頼らなくても、かなり使い込めると思います。

Beat BreakerはiPad版で初登場のプラグインです。サンプル動画が掲載されていますので、詳細はAppleのサイトをご覧ください。

そして、一番重要なところです。Mac版との互換性があります。iPad版で編集した内容をMac版に戻せますので、出先でちょこっと触るっていうことができるのが本当にありがたいです。

また、サードパーティー製のプラグインも使えます。ちゃんと調べていないので現在、どのくらいのプラグインがリリースされているのかはわかりませんが、いずれ充実していくと思います。個人的にはiZotope待ちです。

最後に

というわけで、Logic ProとFinal Cut ProのiPad版が出るということで、僕なりの感想をまとめておきました。

僕としては電車移動をするときに、iPad miniでLogic Proを使ってMIDIデータの編集とかができたらいいなということは思っていて、あとはちょっとしたループ素材を作ったりとか、アイデアを膨らませるのに使ったりとか、そんな感じで使ってみたいなと思いました。

ひとまずはリリースされたら使ってみたいと思ってますので、また実際に触りましたらその感想をお伝えしたいと思います。

動画もチェック