Logic ProなどのDAWでシンセなどのウワモノ(特にバッキング)を打ち込む時の手法と考え方

Logic ProなどのDAWでシンセなどのウワモノ(特にバッキング)を打ち込む時の手法と考え方
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音楽制作では「ウワモノ」という、リズムパート以外の音を指す言葉があります。

ドラムトラックとベースの打ち込みについて解説してきましたので、ウワモノについても打ち込むときの手法と考え方について共有します。

ただ、ウワモノは語り尽くせないほどたくさんのチェックポイントがあるので、今回は主にバッキングパート(主旋律以外のパート)にフォーカスして、さらにその中でも僕が意識的に使ってるテクニックなどを紹介したいと思います。

カーソルで打ち込むか鍵盤で打ち込むか

まず最初に、入力する手法について。

他のパートでもそうですが、打ち込みの手法って大きく分けると下記の4パターンだと思います。

  1. カーソル操作でぽちぽちとノートを打っていく
  2. 鍵盤などで演奏する
  3. データ入力を補佐してくれるソフトを使う
  4. 既存のMIDIデータを持ってきてカスタムする

3つ目はEZ Keysなどのソフトを使って入力する方法で、4つ目のMIDIデータを持ってくるパターンと類似なんですが、一応分けておきました。こちらについては後述します。

鍵盤が演奏できる人であれば躊躇なく演奏して入力する方法を選択すると思いますが、問題なのは「音楽やったことがない人は鍵盤を買ってまで演奏して入力するのが良いのかどうか」という話。

鍵盤が必要かどうかについては下記の動画で語ってるんですが、僕はあったほうが自担になるから良いと思ってる派です。

入力を補佐するコントローラーっていう感覚で鍵盤を使っているので、下手でもカーソル操作より速く入力できたら十分なんですよ。MIDIデータは後で修正すればいいので、間違っていても全然問題ありません。

もちろん、カーソル操作でぽちぽち入力することもありますが、どちらの方法も使えるとバッキングパートを打ち込みやすくなると思います。

最低限の音楽理論を押さえておく

音楽理論は難しいことまで学ぶ必要はないですが、ボイシング(コードの構成音がどんな順番で並んでいるか)をいじれるくらいの知識はあった方が良いと思います。

キーワードとしては「ダイアトニックコード」「セカンダリードミナント」あたりは知っておかないと、既存曲のコードを分析するときに躓く気がします。

こちらの動画がすごく分かりやすかったので貼っておきます。

ソフトや市販のMIDIデータを頼る

最低限の音楽理論を学んだ上で鍵盤で演奏できれば、あとは自由に演奏して作っていけばいいんですけど、それができたら苦労しないですよね。

音楽制作をやったことがない人や、やってきたけど作曲のみで編曲したことない人など、ウワモノ作るのが苦手な人にはソフトにサポートしてもらうのがおすすめです。

具体的には「Ez Keys」とか。ピアノのフレーズが大量に入っている音源で、これさえあれば誰でもピアニストになれます。

あとは「Scaler」というコードやメロディーを生み出してくれるソフトもあります。こちらは使い方次第でどのジャンルにもハマると思います。

MIDIデータを販売したり配布したりしている場合もあって、好みのデータを見つけたらそれを改造して使うのもありです。

ドラムトラックとベーストラックを作る方法について

今回はウワモノについて解説しましたが、ドラムトラックとベーストラックの作り方についても記事にまとめてますので、それぞれのリンクを貼っておきます。

ドラムの打ち込み

ドラムの打ち込みには音程の話が出てこないので、音楽理論をあまり理解してなくても良いという意味では初心者にもおすすめです。

特にLogic Proを使うとDrummer機能のおかげで直感的に簡単にドラムトラックを作ることができます。

Logic ProなどのDAWでドラムトラックを作る様々な手法と考え方
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ベースの打ち込み

ベースの打ち込みは逆に、音楽制作初心者にとっては難しいと思います。

ノリを生み出すコツがなかなか掴めないと思うので、そこは要研究ですが、「Ez Bass」などのソフトで補完できると思います。

Logic ProなどのDAWでベースを打ち込む時の手法と考え方
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最後に

記事を書いてみて、やっぱり説明しきれなかったなという印象ではありますが、音楽に正解はないので、いろいろと遊んでみてください。

個人的には鍵盤を弾いて演奏するパターンが楽しいし時短になるし良いなと思ってます。僕自身全然上手くないですけど、データ入力するためのコントローラーって考えたら上手くなくても十分なので、経験者じゃない方も鍵盤導入はおすすめです。

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