2021年3月17日に開催されたZoomを使ったウェブセミナー「プロが教える!動画の音付け~MA・整音:入門編~」に参加しました。
ナレーター・MAミキサーを務める小枝シンヤさんのお話しを興味深く拝聴しまして、セミナーで紹介されたプラグイン・機材などを、メモがてらブログにまとめておきます。
目次
整音するならチェックしておきたいプラグイン・機材
セミナーで紹介された機材を全て紹介するわけではなく、これは必要そうだなと感じたものをピックアップしてます。
僕自身も使ってるものもありましたので、一部個人的な感想も書いておきますね。
YOULEAN LOUDNESS METER 2
まずはラウドネスメーター。僕はこれまで軽んじてまして、やはり耳より数値で見ておいた方がクオリティの統一はしやすいだろうなと感じました。
紹介されていたのは「YOULEAN LOUDNESS METER 2」という無料で使えるラウドネスメーターです。僕もこれを使ってみようと思います。
ちなみに、僕の環境だと「iZotope Insight 2」というメーターのプラグインがあるので、こちらも試してみます。(持ってるけど使ったことないプラグインって山ほどありますよね…。)
テレビのテストパターンの1kHzの音
プラグインではないですが、テレビのテストパターンで鳴っている「ピーッ」っていう音が1kHzだそうで、目安の一つになるとのこと。
YouTubeにアップされてるので、こちらを使うのも良さそうです。
iZotope RX 8
ノイズ除去の定番プラグインとなった「iZotope RX 8」。僕も愛用してまして、回折動画も出してます。
RX 8には3つのグレードがあり、僕が持ってるのは真ん中のStandardなんですが、「Dialogue Isolate」という機能を紹介していただき、これを使うためにAdvancedを買いたいなという気持ちになってます。
声とそれ以外を簡単に分離して、声を聞き取りやすくしてくれる機能なんですね。環境音を取り除くようなイメージです。
RX 8のその他の機能を組み合わせればもちろん諸々のノイズは除去できるんですが、Dialogue Isolateの手軽さがすごかったんですよね。
iZotope Dialogue Match
iZotopeのプラグインだらけになっちゃいますが、「iZotope Dialogue Match」もご紹介されてました。
例えば複数人が各々の環境で録ったものを一つの動画にしようとした時、iPhoneで録った音とコンデンサーマイクで録ったものでも違いますし、部屋が違うだけで響き方も違うので、それぞれの音を「同じ環境で録音したような」状況に近づけられるというプラグインです。
用途は限られますが、コロナ禍で一気に広まったリモートセッション動画などで活躍してくれそうだなと思いました。
LEWITT LCT440PURE
ハードウェアはコスパを重視し、安価で手に入りやすいけど質の高い機材を使ってるそうで、特に気になったのはコンデンサーマイクの「LEWITT LCT440PURE」です。
2万円程度で購入できるマイクの中ではかなり良いとのこと。
セミナーでピンときた内容
その他、セミナーの内容の中で僕がピンときた内容をメモっておきます。
セミナーのごくごく一部の内容でしかないので、全然ネタバレにもなってない程度ではありますが、重要なポイントだと個人的には思ってます。
スピーカー・ヘッドホンはちゃんとした方がいい
当たり前ですけども、視聴環境を整えるのが大前提です。
部屋の設置スペースや予算とも相談する必要がありますが、ヘッドホンは必須ですし、モニタースピーカーは小さくてもちゃんとしたものを使うのが良いですよ。
小枝シンヤさんが紹介していたものではありませんが、個人的にはiLoud MTMがお気に入りです。
フェードの処理が超重要
DTMやってる人であればフェードの処理は丁寧だと思いますけども、YouTubeの動画では音がバツっと切られてることが多いようです。
声もSEもBGMも、入り方と終わり方は丁寧に処理した方が良いですよね。
iZotope製品は優秀!特にRX 8
これまでもいくつかプラグインを紹介した通り、iZotope製品は優秀だなと改めて感じました。
コンプやEQの話も出てたものの、ミックスの知識がない方であればOzoneやNeutronを使えば比較的簡単に処理できますしね。
最後に
今回は機材を中心にご紹介しましたが、セミナーでは「あくまで今使っている機材」であると念を押されてました。正直、3年前くらいまでiZotope製品使ってませんでしたし、情報感度を高めて常に新しい機材をチェックしていく必要はあると思います。
また、機材の選定はもちろん大事なものの、耳を鍛えるのも重要だと何度も語っておられました。特にiZotopeの製品のような便利なものにあぐらをかいてしまうと良くないなと、改めて感じました。
今回講師を務めた小枝シンヤさんのTwitterアカウントのリンクを貼っておきますね。