Logic Pro 11からAIを活用した新機能が追加されるとアナウンスがあり、そのうちの一つがSession Playerという機能でした。
実際に使って見たところ、これまであったDrummerのベース版とキーボード版が追加されたもので、使用感もほとんど変わらず直感的に触れるのが最高だなと思いました。
まだ深掘りはしてないんですけども、ファーストインプレッションだけメモっておきます。
Drummerの使い勝手を継承したフレーズ生成AI
まず、Drummerという機能が10年以上前から実装されていたのがすごいです。
生成AIが本格的に話題となったのは2023年頭頃からなので、Drummerは先取りしすぎてました。
Drummerを長年使ってきてますが、僕はあれがAIで作ってるものだと思っていた時期がありました。
これまでのDrummerは、無数のフレーズの中から「このパラメーターの時にはこのフレーズ」という具合に出していただけで、AIっぽい機能だっただけなんですよね。
Logic Pro 11のSession Playerはどうやらちゃんと生成してるっぽいです。
トラックを選ぶときにSession Playerを選んだらすぐにリージョンが作られます。
リロードボタンみたいなものがあって、これを押すたびに違ったフレーズが表示されます。
他のトラックを参照してくれる「リズムをフォロー」
Drummerを使っていて、最も欲しかった機能がついにSession Playerで実現しました。
「リズムをフォロー」を使うと、例えばベーストラックをドラムトラックのリズムに追従させることが可能です。
これにより、キックの位置に合わせてベースを弾いてくれたりするわけです。
キーボードトラックでも同様、ドラムやベースに合わせてくれるため、まさにセッションしているかのようにトラックを作ってくれます。
MIDIデータ化ももちろん可能
Drummerと同様、MIDIデータ化も可能です。
Session Playerでフレーズをある程度作ったらMIDIデータ化し、ピアノロールで細かく詰めるという作り方がおすすめです。
ただ、これまでと違って「optionキーを押しながらソフトウェア音源トラックにドラッグ」ではMIDIデータ化できなくなってました。
「optionキーを押しながらソフトウェア音源トラックにドラッグ」したのちに右クリックし、「MIDIリージョンに変換」をしましょう。
最後に
ずっと欲しかった機能がやってきました。
ベースとキーボードの打ち込みを初心者の方に教えるのが難しすぎたので、これで「Session Playerを使いましょう」って言えます。
あとは「オーディオトラックのリズムをフォロー」までできたら最高です。僕のギターに合わせてドラム叩いてほしい。
最後に一応、Session Playerを始めた時のスクショも載せておきます。
Session Playerは数ある新機能の中でも目玉機能とされてます。
Session Player用の音源の容量は合計でも20GBいかないくらいと、そこそこ軽量です。