映像作品のBGMとして、Lo-Fi Hip Hopというジャンルは向いてると思っています。
向いている理由については以前に記事にもまとめてますが、雰囲気が良くて倍速再生されてもそこまで違和感が出ないテンポ感でしゃべりの邪魔にならない質感があり、個人的にはかなり気に入っているジャンルです。
今回は、僕がLo-Fi Hip Hopを作る時に使ってるプラグインをまとめておきます。
誰にでも当てはまるわけではないかもしれませんが、ギタリストがLo-Fi Hip Hopを作るためには個人的に必須なプラグインです。
目次
Lo-Fi Hip Hopを作る際に欠かせないプラグイン
まずは僕がLo-Fi Hip Hopを作る際に使わない楽曲がないくらい多用しているプラグインを紹介します。
ローファイ感を得るエフェクト「RC-20 Retro Color」
XLN Audio「RC-20 Retro Color」は、ローファイ感を得るために多用しているプラグインです。
これさえかけておけばLo-Fi Hip Hopの質感を得やすいため、とりあえずこれだけ買っておけばいいっていうくらいおすすめです。
UIがわかりやすくて直感的に使えますし、プリセットもいい感じです。
ARTURIA「Tape MELLO-FI」やSoftube「Dirty Tape」を使うこともありますが、最近では稀になってきました。気分で差し替えたりするくらいです。
幻想的な空間を演出するLogic純正リバーブ「Space Designer」
Lo-Fi Hip Hopはリバーブを深めにかけて幻想的な演出をすることも多いんですけど、Logic Pro純正リバーブである「Space Designer」をよく使います。
iZotopeのNeoverbを使うこともあるんですが、長く使っていることもあって手に馴染んでるSpace Designerの方が今のところ出番が多いです。
飛ばせる系のリバーブであればなんでも良いとは思いますけどね。
Lo-Fi Hip Hopに限らずバンドモノを作るのに必須プラグイン
Lo-Fi Hip Hop以外のジャンルでも多用していますが、Lo-Fi Hip Hopを作る際にもよく使うプラグインも紹介しておきます。
コンプやEQをAIに任せる「Neutron」
トラックの下ごしらえをしてくれるプラグイン、iZotope「Neutron」はすべての楽曲で使っています。
ゼロからコンプやEQを使うのがめんどくさくて、まずはざっくりとNeutronで整えて、そこから必要であればさらにコンプやEQを使ったりしてます。
時短ツールとして最高です。
マスタリングをAIに任せる「Ozone」
Neutron同様、iZotope「Ozone」もすべての楽曲で使ってます。
マスタートラックに挿してマスタリングに使うことがほとんどですが、トラックに挿して使う方もいらっしゃいますよね。
まだまだ研究が足りてないので、いろんな使い方してみたいプラグインです。
軽くて音の良いベース音源「MODO BASS」
ベース音源は、シンセベースでない限りすべてIK Multimedia「MODO BASS」を使ってます。
サンプリング音源ではなくてモデリング音源なんですが、リアルな生ベースっぽい質感がちゃんとあって、ゴーストノートやグリッサンドの入力しやすさなども気に入ってます。
リアルなドラムの質感が素晴らしい「Superior Drummer」
ドラム音源はいろいろと使ってきましたが、現在はほとんどの楽曲でToontrack「Superior Drummer」を使ってます。
ロックバンド系の音源での相性はもちろん良いんですが、Lo-Fi Hip Hopのようなジャンルにもバッチリハマります。
RC-20 Retro Colorを使う前提でドラムキットを選んで使ってます。
アンプシミュレーター臭さを感じにくい「Amplitube」
僕はギタリストということもあって、鍵盤の音よりもギターを軸に作ることが多く、アンプシミュレーターは欠かせません。
アンプシミュレーターはここ数年IK Multimedia「Amplitube」ばっかり使ってます。
アンプシミュレーター臭さがなくて、生アンプっぽい質感があって好きです。
Lo-Fi Hip Hopではクリーントーンばかり使うので、Fender系のアンプを使うことが多いですが、Marshall系のアンプが好きなのでたまにMarshall系アンプで歪みをめちゃめちゃ抑えて使ったりもします。
柔らかいタッチに調整できるピアノ音源「The Grandeur」
ピアノを使う場合はKONTAKTの音源である「The Grandeur」を使うことが多いです。
アタック音を柔らかく設定できるため、角が丸い音を簡単に作り出せるのが気に入ってます。
もちろんRC-20 Retro Colorで丸みは十分出るんですが、音源の設定時点で角が取れていた方がよりLo-Fi Hip Hopにハマる質感が作りやすいです。
また、Lo-Fi Hip Hopではピアノよりエレピのイメージですけど、The Grandeurの音が好きなのでグランドピアノ音源を使いがちです。
最後に
現時点で特に多用しているプラグインだけを紹介しました。
今後もいろんな曲を作っていくうちに使うプラグインも変わっていくと思いますので、またその際には紹介したいと思います。