YouTubeの編集をしている方から、音量バランスについて相談されることがあります。
しゃべり声とBGMのバランスをどのくらいの塩梅にしたら良いのか分かりにくいようなので、僕なりの目安についてまとめておきます。
目次
BGMとしゃべり声の音量
まず前提として、僕のYouTubeチャンネルでは、しゃべりをしっかり聴いてほしいと思っているので、BGMが控えめです。
どのくらいのバランスなのかは一例を貼っておきますので、こちらをご確認ください。
こちらはPremiereのオーディオトラックミキサーです。BGMのピークを-24db程度に、しゃべり声のピークを-6db程度になるように調整してます。
この数値の目安はネット上のどこかで拾ってきた情報で、ソースが何かも忘れてしまったんですが、まずは目安としてこのくらいの数値から始めることにしてます。
その上で聴いてみて、しゃべり声がはっきり聴こえるかどうかを確認します。この確認段階は肌感覚なので、自信がない方は周りの人に聴いてみてもらったり、いろんな環境で聴いてみたりしながら調整してみてください。
正直僕もまだまだ調整しながら作ってます。
BGMの質感やしゃべり声の声質にもよる
先ほど挙げた通り、何dbっていう数値はあくまで目安でしかなくて、最終的には耳で聴いて心地よいかどうかを確認する必要があります。
音量的にはバランスが取れたつもりでも、BGMの音に何か違和感があることもあるので注意が必要です。
僕が特に気になるのが、BGMの金物系、つまりハイハットなどのシンバルの音です。
音量は数値的に小さいものの、耳障りに感じることってあるんですよね。アタック感の強い音が目立ちやすいため、音量が小さい中でも目立ってくるハイハットの音が耳につくことが多いです。
ハイハットに限らず、ピアノやアコギを強く弾いた音などもアタック感が強くて耳障りに感じたりします。
これらはあくまで一例ですけども、「音量が小さい中でもアタック感が目立って耳障りに感じる音もある」と思っておいた方が良いと思ってます。
そんな時にはBGMの楽曲ごと差し替えるか、自分で作った楽曲であればミックスの段階に戻って調整することもあります。
ジングル・効果音などは目立っても良い
BGMではなく、オープニングや転換にジングルを流したり、効果音を使うこともあると思います。
しゃべりと被らないのであれば音量は多少目立っても良いので、ジングルはBGMより大きめにすることが多いです。
効果音についてはしゃべり声と被る可能性がありますが、目立たせる必要があるためやはりBGMより大きめにしてます。
とはいえこちらも耳障りにならないように、聴きながら調整しましょう。
その他にBGM作りやBGM選びで気をつけたいこと
その他にもBGMを作る際に気をつけていることがいくつかあります。
BGMを作れない方にとっても、選ぶ時の基準になりますので、参考になると思います。
BGMのBPM(テンポ感)
BGMのテンポ感について言及した記事です。なぜ遅い楽曲がおすすめなのかまとめてます。
BGMのステレオ感
BGMとしゃべり声の音量バランスだけでなく、左右のどこに配置するのか、つまり「定位」も大切です。
フレーズの繰り返しについて
以前にBGMを作る際に気をつけたいことについてまとめた記事もありまして、ここでは特に「フレーズの繰り返し」について言及しているため見ていただきたいです。楽曲の構成力は大事です。
最後に
BGMについて色々考えてみると、まだまだ考えるべきことがありそうな気がするので、また気づきがあれば共有します。