得意なことがない人に副業や複業をおすすめするのが難しすぎる話

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僕は東日本大震災の後にこのまま一つの会社から給料を得る生き方だとその会社がなくなった時や僕が必要とされなくなった時にまずいと思って副業を始め、それが複業となっていきました。

今では自分の職業がわからないくらいに様々仕事で生計を立てることができるようになり、そんな生き方をしているもので、副業や複業の相談に乗る機会が結構あります。

その度に思うのが、僕がおすすめしたい副業の一手目がすでに要求が高いケースが多くて、誰にでも勧められるものでもないっていうことです。

事例その1:映像編集を副業にする場合

YouTuberが増えてきたので、映像編集の仕事は取りやすいと思います。

テロップをつけるだけのシンプルなものもあれば、カット編集などのちょっとセンスを要求されるものもあったり。

しかし、映像編集の仕事を下請けでやろうとする場合、クライアントさんから「Premiere Proでお願いします」と言われたらAdobe CCの契約をしないと行けません。月額6,000円以上かかります。

自分で映像編集やって自分のチャンネルにアップするのであれば編集ソフトなんてなんでも良いので、無料で使えるDaVinci Resolveがお手軽なんですが、仕事となるとそうはいかないんですよね。

しかも、仕事を受ける前からそのソフトの練度がある程度高くなってないと仕事として請けることもできません。

つまり「映像編集の仕事やればいいじゃん」って気軽に人におすすめできないんですよね。

逆にいえば、普段から映像編集をしている人は、どんどん仕事を取ってこれる時代だと思います。

事例その2:ライター業を副業にする場合

数年前までは映像編集よりも圧倒的に仕事が多かったのがライター業です。

日本人であれば普段から日本語を扱ってるので、ライター業ならいけると思われがちですが、思ってる以上にハードルが高い仕事です。

執筆業に求められる日本語って思ってる以上にレベルが高くて、いざ書いてみるといかに自分の日本語が上手くないかを思い知らされます。

僕も仕事で執筆することがありますが、編集・ライターを生業としている奥さんからはツッコミが入ることが多いです。

それでも僕は割とおすすめすることが多い副業ではあるので、まずはとっかかりとして安くてもいいから数をこなし、実績をつけてステップアップしていくのが良いと思います。

事例その3:デザイン系の副業をする場合

「絵が描けるからデザイン系の仕事をしたい」と言っている人が、紙に絵が描けるだけの場合があります。

デザインの仕事と言っても幅広いので場合によってはそれで問題ないこともあるかもしれませんが、おそらくイラレなどが扱えないと仕事としては成立しないことがほとんどだと思います。

映像編集の時と重複しますが、イラレを導入するためにはAdobe CCを契約しないと行けなくて、いきなり月額6,000円以上を投資することになってしまいます。

さらに画像生成AIの登場によって、副業でできるようなデザイン系の仕事は減る可能性もありますし、そこに時間を投資するのも躊躇しちゃいますよね。

動画制作とセットでサムネ職人が求められていることもあったりするので、仕事があるにはあると思いますし、実際僕は割とサムネ制作の仕事を請けてます。

幅広いデザインの仕事の中のどれかは副業としてやりやすいものもあるとは思うので、イラレやフォトショが得意な人に取ってはすぐにできる仕事ですね。

事例その4:音楽系の副業をする場合

以前に音楽系の副業については記事を書いてるので、詳細はこちらを見ていただきたいんですが、

バンドマンにオススメしたい!音楽活動を継続するためにできる副業
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この記事で挙げてる仕事がそもそもハードル高いなと思ってます。

僕自身、音楽で得られている収入って多くなくて、演奏のスキルや作編曲のスキルがあれば仕事ができるっていうわけでもないんですよね。

営業力だったり、人との縁だったり、運要素も絡んできます。(もちろんそれはどの仕事にも言えることですけど…。)

また、今回挙げた他の仕事よりも、ゼロから始める場合に投資する時間がかかりすぎると思います。

今の時点で音楽制作や演奏のスキルがある人がようやくスタートラインに立てて、その上で満足いくだけの収入を得る難易度が高いっていう印象です。

最後に

今回挙げた仕事につながるスキルを持ってる方であれば、どれも副業としておすすめです。

ただ、これらの仕事を「特に何もできないけど何か副業したい」っていう人にはおすすめできなくて、やっぱり副業や複業を人におすすめするのって難しいなっていう結論に至ります。

誰でもできる副業があれば僕が教えて欲しいくらいなので、アイデアお持ちの方はご連絡いただけたら幸いです。

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