オートメーションの「Touch(タッチ)」「Latch(ラッチ)」の違い

オートメーションの「Touch(タッチ)」「Latch(ラッチ)」の違い
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DAWやPremiereなどで、例えば音量の上げ下げをオートメーションしようと思った時に、Touch(タッチ)とLatch(ラッチ)の違いが分からなくなることがあります。

TouchとLatchでどのような動きをするのか。また、WriteとReadについても触れておきます。

Touchは元の値に戻るモード

説明の都合上、「フェーダー操作でボリュームのオートメーションを書く」という事例で話を進めます。

Touchモードは、フェーダーを離すと元の値に戻るモード。フェーダー操作中はオートメーションを書き込んで、離すと一気に元の値まで戻ってしまいます。

変更したい箇所の前後は書かれている値をそのまま使いたくて、一部分だけを修正したい時にはTouchモードがおすすめです。

Latchは操作を止めたところの値をキープ

Latchモードは、フェーダーを離すと離した時の値で止まります。

操作を止めた瞬間の値のまま再生している限り上書きし続けるため、時間軸で後ろ側の値を一定の値に上書きしたいときにLatchモードが便利です。

Writeモードは完全リセットしたいときに使う

TouchとLatch以外に、Writeというモードもあります。

フェーダー操作をしてもしなくても、値を上書きし続けるので、完全にリセットしたいときにはWriteモードもありかもしれません。

ただ、基本的にはTouchかLatchを使う方が良いケースがほとんどで、完全にリセットしたい場合はオートメーションのデータを消してしまっても良いと思います。

オートメーション操作が終わったらReadモードにしよう

操作が終わったらReadに切り替えて、オートメーションが不意に変更されてしまうのを防ぎましょう。

Readモードは読み込むだけのモードなので、オートメーションが変更することはありません。

Touch・LatchはDAWや動画編集ソフト全般に共通

今回はLogic Proのキャプチャーを例に紹介しましたが、DAWソフトはもちろん、動画編集ソフトのPremiereなどでも全く同じ用語で同じ使い勝手です。

例えばPremiereの画面がこちら。このようにLogic Proユーザー以外にも活用できる知識ですので、オートメーション書く機会があったら思い出してみてください。

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