久しぶりに一眼レフカメラ「Canon EOS 5D Mark Ⅳ」でライブのスチール撮影をしたら、以前思ってたよりも「写真はフルサイズミラーレスよりも一眼レフカメラで撮った方が楽しい」って感覚が薄れてる気がしました。
このまま一眼レフを卒業できるんじゃないかという気がしたので、今回の撮影で感じたことをメモっておきます。
目次
この記事の着地点
この記事で最終的に着地させたいところは、カメラが悪いんじゃなくて人間の順応性ってすごいなっていう話です。
昔は一眼レフカメラで写真を撮るという行為を神聖視してたところがあり、フルサイズミラーレスカメラよりも一眼レフカメラの方が写真を撮るのに向いているし使いやすいし楽しいものだと思い込みすぎてました。
フルサイズミラーレスカメラへ移行したばかりの頃は、使いにくいと感じていたところが多々あったものの、今となっては完全にEOS R6に慣れすぎてしまい、逆転しちゃったんだなということを実感したということをメモっておきたいと思って記事を書いてます。
5D Mark Ⅳでライブ写真を撮影してR6の方がいいなと思った点
2018年にSabão(シャボン)の撮影スタッフをやらせていただいて、その1年間で写真にどっぷりとハマりました。この頃に5D Mark Ⅳを購入してます。
その後Canonから初のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」が発売され、購入直後は「動画撮るのはEOS Rが便利だけど、写真は5D Mark Ⅳの方が絶対に良いし、撮ってて楽しい」って思ってました。
コロナ禍でライブ写真を撮る機会が減り、5D Mark Ⅳの出番が激減。その間はEOS RとEOS R6の二台体制で、しかも動画を撮る機会の方が増えてしまい、どっぷりとEOS Rシリーズに慣れた体が仕上がってしまったようです。
今回撮影したのは2022年11月6日に新宿ReNYで開催されたALLaNHiLLZ(アランヒルズ)のワンマンライブ「UnBreakable TRACKS」でした。
その前に、アランヒルズのライブをEOS R6のみで撮影したことがあって、その時の感想も記事にまとめてます。
この日に一眼レフよりもフルサイズミラーレスの方が良いかもと思っていたことを、改めて5D Mark Ⅳで撮影して実感したのが今回の記事のポイントです。
ざっくりと今回感じたことをまとめるとこんなところです。
- EVFが便利すぎる
- 瞳AFも便利すぎる
- 5D Mark ⅣのAFがもたつくのが気になる
- EOS R6よりISO感度を直感的に操作できない
EVFが便利すぎる
EVF(電子ビューファインダー)って便利だったんだなって改めて思いました。
ライブハウスって照明がガンガン変わっていくことで明るさも色味もものすごい速度で変わっちゃうんですよ。
そういうシチュエーションでの撮影なので、一眼レフカメラで撮影してるとシャッター切る時とプレビューした時とでとんでもない差が出ちゃいました。
もちろんRAWで撮ってるので現像でどうにかなるんですが、あまりにもイメージが乖離してるとびっくりしちゃうので、やっぱりEVF最高だなと。
瞳AFも便利すぎる
瞳AFも便利すぎるんです。人物を撮る時には当たり前のように使ってるので、EOS R6での撮りやすさを改めて実感しました。
ピントが顔あたりに合ってるものの、よく見ると瞳周辺のピントが甘い写真がいくつかありました。
少し絞ったらよかったかなとも思いつつ、ステージ上の暗いところを撮る場合なるべく開放にしたいしというジレンマが。あと絞った方が良いかどうかの判断もEVFじゃないからしにくいという…。
まぁ、多少ピントが甘い写真も味があってよかったりしますけどね。
AFがもたつく
新しい機種ほど、AFの速さはすごいですね。EOS R6のAFの速さに慣れすぎて、5D Mark ⅣではAFがもたついてるかのように感じました。
測距点が少ないことも原因かもしれませんし、瞳AFがないことも原因かもしれません。複合的な要因がありそうな気がしてます。
ともかく、サクッと撮れない感じというか、明らかにピント合ってない写真が多かったんですよね。
ISO感度を直感的に操作できない
これについては僕が5D Mark Ⅳの使い方を理解してないだけなのか、「ボタンを押しながらダイヤルを回してISO感度の設定を変更する」っていうカスタマイズができないんですよね。
この操作はEOS RでもEOS R6でもできるので、ISO感度を変更したい場合にサクッと変更可能なんですが、5D Mark Ⅳでは「ボタンを押してISO感度を変更できるモードに変更したのちに、シャッタースピードを変更するのに使っているダイヤルを回す」という2ステップなのが直感的じゃないなと。
こちらもライブ撮影においてISO感度を上げ下げするシチュエーションが多いことが原因なので、時間をじっくり使える撮影では勝手が変わってきそうです。
ISO感度を固定して絞りとシャッタースピードで明るさのコントロールができるような場合は問題ないんですけどね。ライブ撮影ではむしろシャッタースピードと絞りはほとんどいじることなく、ISO感度でどうにかすることが僕の撮影スタイルでは多いので、不便に感じてしまいました。
カメラはともかく大三元レンズがすごすぎる
新宿ReNYでの撮影では、5D Mark Ⅳに大三元レンズ「EF70-200mm F2.8L IS II USM」をつけて撮影しました。
今回撮影した写真を全て現像して、撮れた写真への不満は全くありませんでした。
これって、ほぼレンズのおかげだと思うんですよね。ピントが合ってない写真も大量にあったものの、現場でピントが合いにくいことを感じて多めにシャッター切るようにしてたので、最終的にはいい仕上がりになりました。
結局、カメラ本体はどんどん新しいものに乗り換えて行って、レンズは資産とするっていう運用が一番良いんだと実感しました。
とはいえ、RF70-200mm F2.8 L IS USMを買おうと思うと躊躇する金額なので、一旦冷静になって、まずはEFレンズをEOS R6で使えるようにするアダプターあたりから試してみたいと思います。
最後に
いろいろと思うことをストレートに書き殴りましたが、5D Mark Ⅳを買わなかったらここまで写真にハマってないし上達もしてないので、良いカメラと出会ったなというのは間違いなくて。
ただ、EOS Rシリーズの進化がすごいのと、これまでむしろEOS RやEOS R6に使いにくいと文句を言ってたくらいだったのに、あっという間に順応してしまったのがすごいなという話でした。
カメラ以外にも欲しいものは尽きないし、今カメラにお金をかけるタイミングじゃないと思ってるので、当面は5D Mark Ⅳも併用しつつうまいことやっていきます。