久しぶりに新しく外付けのHDDを買ってフォーマットしようとしたところ、ここ数年でフォーマットの形式が増えていたので、調べたことをまとめておきます。
MacとWindows、それぞれ専用のものと、MacとWindowsの両方のファイルを扱えるものの3種類です。
APFSはMac専用
APFS(Apple File System)は、Appleが開発したMac向けのファイルシステムで、macOS High Sierra(10.13)から標準フォーマットとして採用されたそうです。
そのため、それ以前のMacには対応していないことには注意が必要です。
Mac専用のフォーマットなので、Windowsでは読み書きができません。
APFSは、SSDに最適化されているのが特徴です。
特にAPFSスナップショットによってシステムの復元が簡単にできるのが便利です。
また、暗号化や耐障害性が向上していて、電源が落ちたりMacが止まった時など、トラブルやエラーによるデータ損失のリスクを軽減してくれます。
Macでしか使わない場合は、安全性を考えてAPFSにしておくのが良さそうです。
exFATは両対応
exFAT(Extended File Allocation Table)は、Microsoftが開発したファイルシステムで、FAT32の後継として登場しました。
最大の魅力は、WindowsとMacのどちらでも特別な設定なしで読み書きができることです。異なるOS間でデータをやり取りしたい場合には、とても便利なフォーマットといえます。
また、FAT32には「1ファイル最大4GBまで」という制限がありますが、exFATではその制限がなく、大容量のファイルも問題なく扱えます。
そのため、動画編集などの大きなファイルを頻繁に扱う場合にも適しています。
NTFSはWindows専用
NTFS(New Technology File System)は、Microsoftが開発したWindows向けのファイルシステムで、現在のWindowsでは標準フォーマットとなっています。
このフォーマットの大きな特徴は、データの安全性が高いことです。
APFSと同じように、突然電源が落ちた時やシステムがクラッシュしてもデータを保護することができます。
また、アクセス権を細かく設定できて、セキュリティ面でも優れているそうです。
APFSとは逆に、Windowsでしか使わない外付けのHDDやSSDは、exFATではなくNTFSにすることで安全に使うことができそうです。
最後に
ゲーミングPCを購入したことで、我が家には「仕事用のMac・ゲーム用のWindows」と、それぞれのOSがのったパソコンが存在しています。
ただ、WindowsとMacの間でのファイルはLAN経由の共有フォルダでやりとりできているので、外付けHDDや外付けSSDはそれぞれのマシン専用機として使うことができます。
今回はMacで動画編集したファイル倉庫としてHDDを導入したので、安全性を考えてAPFSでフォーマットしました。