先日、YouTubeでひとり喋りコンテンツを作るときにおすすめのマイクを紹介しました。
高澤けーすけ君とのコラボ動画で話した内容のフォローとして記事化した物なんですが、同じくコラボ動画で話した内容を少しフォローしておきます。
楽曲のミックス・マスタリングに使っているDTM系プラグインを映像編集でも使っているため、特にヘビーに使っているものをまとめました。
目次
ひとり喋りコンテンツにおすすめのマイクについて
プラグインも重要ですが、録音する段階でいい音で録ることが最も重要なので、まずはマイク編をご覧ください。
今回の話の元ネタとなった動画
高澤けーすけ君とのコラボ動画がこちら。後半の方で整音について話してます。
YouTube動画の整音に使っているDTMプラグイン
前置きが長くなりましたが、ここからがこの記事の本題です。
僕が映像編集時によく使っているプラグインをいくつか紹介します。
ほぼ100%使ってるものが2つと、用途に応じて使うときもあるものが3つです。
最重要 iZotope RX
一つ目は、ノイズ除去プラグインのiZotope RXです。
この記事執筆時はバージョンが10で、さらにElements / Standard / Advancedと3段階のモデルがあります。
僕が使ってるのは最上位モデルのRX 10 Advancedで、多機能で高性能ですがめちゃめちゃ高いので、まずはElementsから入るのがおすすめです。
仕事でも自分のYouTubeでも、RXを使ってない動画はないくらい使用頻度が高くて、なんのノイズを消しているかというと、エアコンの音です。
エアコンの音を消すためにはVoice De-noiseという機能を使うんですが、最も安価なRX Elementsにも含まれている機能なのでご安心ください。
エアコンの音がどれくらい消えるのかはこちらの動画をご覧ください。ちょっと古いバージョンですが、エアコンノイズがどのくらい消えるか分かり易いと思います。
RXの使い方についてはこちらの記事にまとめてます。
重要 WAVES Vocal Rider
ノイズを除去したのちに、音量を整えるために使うのがWAVES社のVocal Riderというプラグインです。
大きな音量は下げ目に、小さな音量は上げ目にしてくれて、喋り声を聴きとりやすく調整できます。
音量を調整する操作のためにフェーダーのオートメーションを書いたり、クリップごとに個別に処理するのが大変なので、Vocal Riderを挿すだけで自動化してます。
似たようなプラグインでMV2という、こちらもWAVES社のプラグインがあるんですが、どちらを使っても良いと思います。
両方使ってみて、僕はVocal Riderの方が使いやすくて音量の調整も自然に感じたので多用してますが、それは僕がMV2の使い方を熟知してないからでもあるので、今後試して行く中で乗り換える可能性もあります。
用途によっては使う Neutron・Nectar・Ozone
動画によっては使うことがあるのが、Neutron・Nectar・Ozone。どれもiZotope社の製品です。
iZotope社のプラグインを使う理由は、AIアシスタントが設定を提案してくれる手軽さと、そのかかり具合がいい塩梅なので概ねそのまま使えるクオリティの高さです。
Neutronはコンプやイコライザーをかけてくれるプラグインで、料理で言うところの下味をつける作業を担ってくれます。音の録り方によってはちゃんと処理をする必要があるものもあり、そんな時に使ってます。
Nectarは元々は歌用のプラグインなんですが、サ行の音が耳障りな時にDeEsserというエフェクトをかけたくて使う時があります。
Ozoneはマスタリングで使うプラグインで、音量を自然に持ち上げてくれます。音を大きくするのって実は結構難しくて、フェーダーを上げることで音割れしちゃうっていうケースも多いんです。事故ることなく音量を上げたい方にはおすすめです。
最後に
映像作品は映像よりも音を重視した方がクオリティが上がると思っていて、まずはいい音で録音することを心がけて、その上でエフェクトで調整するとより良い音になると思います。
特にRXについては、ノイズを入れないで録音できれば最高ですけど、エアコン消して録音・録画するのは現実的じゃないですよね。そんな時のためにRXがあるので、快適な環境で撮影して、後でRXにいい塩梅に処理してもらいましょう。