エアコンの音などの環境音を消してくれるプラグイン「iZotope RX」を、DTMだけではなく、映像編集でも多用しています。
今回はiZotope RXのVoice De-noiseという機能を使ってエアコンのノイズなどを消すための操作手順について解説します。
映像編集ソフトのノイズ除去機能が優秀になってきてますが、まだまだiZotope RXの方が効きが良くて使い勝手も良いという印象なので、ぜひチェックしてみてください。
目次
エアコンの音を消すVoice De-noise機能
この記事執筆現在のバージョンは「iZotope RX 10」で、Elements / Standard / Advancedの3段階のモデルがあります。
僕はPlugin Boutiqueというサイトで購入してます。このサイトではセールが多めなのと、プラグインのシリアルナンバーやマニュアルなどにアクセスしやすくて便利です。
僕が使っているのは最上位モデルのRX 10 Advancedで、多機能で高性能ですが結構な金額なので、まずはElementsから入るのがオススメです。
仕事でも自分のYouTubeでも、RXを使ってない動画はないくらい使用頻度が高くて、エアコンの音を消すために入れていることがほとんどです。
エアコンの音を消すためにはVoice De-noiseという機能を使うんですが、この機能は最も安価なRX Elementsにも含まれているのでご安心ください。
どのくらいエアコンのノイズが消えるかは過去に動画で解説してますのでこちらをご覧ください。昔のバージョンではありますが、当時からエアコンのノイズ除去精度はすごいです。
iZotope RX 10でのVoice De-noiseの操作方法
では、Voice De-noiseの具体的な使い方を紹介します。
今回は動画編集でエアコンの音を消すために使うことを想定してPremiere Proの編集画面の例ですが、もちろんLogic Proなどの音楽制作ソフトで使うこともあります。
まずはオーディオトラックにRXのVoice De-noiseをインサートします。
タイムラインに配置した音声ファイルを見て、声などの音が入っていない箇所を波形を頼りに探して、再生ヘッドをそこまで移動させておきます。
RXを立ち上げたら画面左上にあるAdaptive modeのチェックを外し、
「Learn」をクリックしてSPACEキーで再生します。
これでオーディオファイルに含まれているエアコンなどの環境音をRXが学習して、それを元に適切な設定をしてくれます。
かかり具合を調整したい場合はReductionのツマミを上げたり下げたりして、聴きながら調整してみてください。
OBSでも使えるため生配信にもオススメ
映像編集ソフトにはノイズ除去機能がついていると思いますし、僕はそれらの機能と比較をしたことがないので、もしかしたら映像編集ソフトに付いているノイズ除去機能の方が優れている可能性もあります。
それでもRXをオススメする理由の一つとして「ソフトに依存しないこと」が挙げられます。
特にOBSで使用できるのが強みで、生配信中にエアコンをつけていてもエアコンの音を抑えて配信することができます。
RXをひとつ買っておくことでさまざまなソフトで使い回せますし、スタンドアローンでも起動するため音声ファイルだけをRXに放り込んで編集するという使い方も便利です。
OBSでRXを使う方法は動画で解説したことがあるのでこちらをご覧ください。RX 8時代の動画ですが、基本的な操作は変わってないと思います。
RX Standard以上ならもっと派手な使い方も
RX Standard以上では、エアコンの音のようなノイズだけでなく、もっと派手にノイズ除去ができます。
特にMusic Rebalanceという機能を使うと、2mixの音源から歌だけを取り除いてカラオケ音源にするっていうこともできちゃいます。
また、ノイズがすごすぎる場合にもMusic Rebalance機能を応用してノイズを取り除くのも便利です。
こんな具合に、音楽よりも映像制作に活用できるプラグインです。映像製作者や生配信者におすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
最後に
部屋の配置などにもよりますが、エアコンの音がどうしても入ってしまって困っていた頃にiZotope RXと出会って、それ以降ずっと使ってます。
また、出先などでは意図しないノイズが入ることもあって、そんな時にもiZotope RXに助けられてます。
セールは結構な頻度で行われてますので、タイミングを逃してしまったとしても落ち着いて待っていてください。ブラックフライデーを逃しても新年セールやったりするので。