レンズの名前に「F〇〇」という数字が書かれてます。ざっくり言うとレンズの明るさを表す値なんですが、この数字が「F4.5-5.6」のように複数書かれているものもあります。
これはズームレンズの焦点距離によって最も開放のF値が変わるという意味なんですが、動画撮影時にこれがネックになることが多いので、個人的にあまりおすすめしません。
というわけで、特に動画撮影時にF値が固定のズームレンズを選んだ方が良い理由について解説します。
目次
ズームするとF値が変わるレンズで動画撮影する際の注意点
僕が普段オートモードを使わないので、もしかしたらオートモードだと不都合がないのかもしれませんが、少なくとも「マニュアルモードでレンズをなるべく開放で」撮影したい場合にはズームすることで露出が変わるのでコントロールしにくいんです。
例えば「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」というレンズ、24mmの広角にした時にはF4まで開放にできるんですが、105mmまで寄った時にはF7.1まで絞られてしまうんですね。
F4とF7.1って2段近く違うので、ズームして寄っていくほど暗くなっていきます。
写真撮影であれば焦点距離を決めたのちに露出を適正に設定しなおせば良いですが、動画ではそうはいかないので、冒頭に書いた通り動画撮影をするのであればF値が固定のズームレンズを選んだ方が良いです。
例に挙げた「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」と同じ焦点距離のレンズである「RF24-105mm F4 L IS USM」の方が動画撮影に向いてます。
絞ったまま使うなら問題ない
F値の数字が小さくなると「開放」、大きくなると「絞る」と言ったりします。
絞って使う分にはF値が焦点距離によって変動することがなくなるので問題ありません。「F4-7.1」というレンズであればF7.1より絞って使えば良いわけです。
ただ、開放したいと思ったときにつまみを回してしまうことはありますし、その設定のまま寄って行ったら露出が下がる、なんて事故が起きたりします。こういう事故を防ぐためにも、結局はF値固定のレンズを使った方が良いという結論に至ってしまうんですけどね。
僕が動画撮影で使っているレンズ
最後に僕が動画撮影で使っているレンズをいくつかご紹介します。
RF24-105mm F4 L IS USM
まずは「RF24-105mm F4 L IS USM」。ほどよい広角からほどよい望遠という、器用で使い勝手の良いレンズだと感じてます。F4通しのレンズなので比較的明るめで、ズームしても露出が変化しないのも動画に向いているポイントです。
RF35mm F1.8 MACRO IS STM
ズームレンズは上記の1本のみで、あとは短焦点レンズなので今日の記事の話は全く関係ないんですが、「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」は安価なレンズなのに結構綺麗に撮れて好きなレンズです。
35mmという使い勝手の良さと、最短焦点が近くてブツ撮りに最適です。
RF16mm F2.8 STM
24mmのレンズよりもさらに広角が必要な時に活躍してくれる「RF16mm F2.8 STM」は、小さいのでカバンに必ず入れているレンズです。
お店の取材をした時に内観撮影で使ったりしてます。
広角レンズで言うと「RF14-35mm F4 L IS USM」も良いなと思ったんですが、如何せんデカくて持ち運びがしんどいなと。