つんく♂さん監修の「中2映画プロジェクト2022」にて、山本監督作品「鯛を持って駆ける少女」の劇伴を担当しました。
脚本家である山本さんにとって初監督作品となる映画の劇伴を、これまで劇伴経験のなかった僕に任せていただけて嬉しかったです。
劇伴担当することになった経緯と、制作裏話をちょろっとまとめておきます。
僕が劇伴を担当した経緯
つんく♂さんの中2映画プロジェクトは2020年に立ち上がって2021年に3作品が公開されました。僕はつんく♂さんのオンラインサロンに立ち上げ当初から参加してますが、当時サロンの話題が映画制作一色になるくらいつんく♂さんが力を入れてたんですよね。
映画制作プロデューサーと脚本を募り、ヒロインオーディションをして、制作スタッフもどんどん集まって、万全な体勢で制作が進んでましたが、どういう理由だったのか劇伴をゼロから作ることはせずに既存の楽曲などをあてて作ったそうです。
そんな経緯から、第二弾となった「中2映画プロジェクト2022」では劇伴を作れる体制を整えようということで、つんく♂さんによる音楽家コミュニティー「MUSIC HOUSE」が始動。そこに僕も参加しました。
中2映画プロジェクト2022の主題歌はオーディションで一般の方からも楽曲を募ったんですが、劇伴はMUSIC HOUSEメンバーであれば手を挙げれば作れるという状況だったので、以前からお世話になっている山本監督の作品を担当したいと名乗り出たという流れです。
ちなみに、主題歌オーディションでは僕の楽曲が見事合格!笠原ちゃこ監督作品「アイアム・ミー!」の主題歌として採用され、作曲だけでなく編曲も担当しました。
山本監督作品の劇伴制作について
山本監督がnoteにて、僕との仕事について言及してくれてますので引用します。
最初にアップしてくれた劇伴がすごく良かったです~!とか自分で言っておきながら、短い時間でものすごいリテイクを出してしまいました。それなのに、きっちりそれに応えてくれて、とてもありがたかったです。いつも端から見ていて仕事ができる方だなぁと思っていましたが、その通り、いやそれ以上でした。僕は「映画=音楽」だと思っているところがあり、舞台演出などでも音楽は一番こだわる部分だったりします。結果、大谷さんで良かったと何度も思いました。ありがとうございます!
このような嬉しいお言葉いただきました。
リテイク多かったとおっしゃってますが、僕としては映画の劇伴というものが初挑戦ということもあって、リテイク前提で作ってましたし、全然しんどい感じはなかったです。
むしろリテイクするごとに良くなっていく感じが自分の中でもあって、最初は手探りだったものがどんどん作品にフィットしていく感覚が楽しかったですね。
今回バンドものの楽曲を多めに作りました。自分の強みを生かすためには最も得意なギターをふんだんに使った楽曲が良いのだろうなという判断です。
「鯛を持って駆ける少女」は青春ものでコメディ要素がある作品だったので、バンドものの楽曲がドンピシャでハマったと僕は思ってます。
「鯛を持って駆ける少女」を観るためには
「鯛を持って駆ける少女」を観るためには、現状だと下記の選択肢があります。
- クラファンで支援した方のリターン
- TOKYO青春映画祭2022の2日目Fブロックで上映
- 配信されるのを待つ
クラファンはすでに終了してますが、支援した方であればDVDが手元に届きます。
そして映画祭での上映についても、Fブロックのチケットが完売してますので、チケットをすでにお買い上げの方は当日ご覧いただけます。
というわけで、この記事を読んでから映画を観てみたいと思っていただいた方には、配信されるのを待っていてください。
去年の中2映画プロジェクトではU-NEXTで配信されましたので、今年も同じようにU-NEXTにて配信されるのではないかと。
追記:TOKYO青春映画祭2022で音楽賞を受賞しました
「鯛を持って駆ける少女」は、TOKYO青春映画祭2022で音楽賞を受賞することができました!
僕が楽曲制作を担当した作品が賞を獲ることができて、最高に嬉しいです。
映画祭の詳細については下記の記事をご覧ください。