ノイズ除去プラグインの代名詞ともいえる「iZotope RX」がバージョン9にアップグレードしまして、2021年10月14日にリリースされました。
僕はRX 7からのユーザーで、音楽制作でも映像制作でも様々なシーンで活用しているプラグインなので、RX 8から進化したポイントや、イントロセールの情報などをまとめておきます。
目次
そもそもiZotope RXではどんなことができるのか
iZotope RXは冒頭に書いた通りノイズ除去プラグインなんですが、対応しているノイズの種類と、音質を保ったまま処理できる点が優れていると感じてます。
歌録り時にヘッドホンからもれたクリックの音を消すのに使ったり、対談動画を撮った時の音声が部屋なりすごくてリバーブ感を抑えたいっていう時にリバーブ成分を消したりもできます。
個人的に便利だと思ってるのは、動画データの音声からエアコンの音だけを消し去る処理。もちろんエアコンを消してマイクが拾わないようにするのがベストですけども、季節によってはエアコン消すのはしんどいという時に大活躍してくれます。
こちらの動画では「2mixの音源から歌を消す」とか、「車体に当たった風の音を消す」という、昔だったら考えられなかったノイズ処理についてまとめてます。
音楽制作での利用よりも、映像制作現場の方が重宝されるんじゃないかなと思ってるので、YouTubeをやってる人はぜひチェックしてみてください。
iZotope RX 8と比べてRX 9が進化したポイント
では本題のRX 8からRX 9でどのくらい進化しているかについてまとめていきます。
ちなみに、RX 7からRX 8でどのくらい変わったかについては下記の記事をご覧ください。
Advanced限定機能「Dialogue Isolate」の精度が向上
喋り声とそれ以外の音とを分離する「Dialogue Isolate」の精度が向上したそうです。
個人的にはAdvancedにするとしたらこの機能が使いたい時だろうなと思ってるくらい重要な機能で、映像制作現場でかなり強力な武器になりそうです。
Advanced限定機能「Ambience Match」の性能向上
「Ambience Match」は、異なる環境で録音されたもののアンビエンスを揃えることができる機能です。
これまでは雨や風のような動きのある音をマッチさせることができなかったそうですが、AIの性能が向上して解析・生成してくれるとのこと。
Advanced + Standard「De-hum」のDynamicモード
「De-hum」は名前の通りハムノイズを除去する機能。
ハムノイズを除去する際に、帯域ごとに処理できる「Dynamicモード」が追加されました。
アンドゥ機能の向上
処理を施したリージョンを選択して、その部分だけをアンドゥで遡れる新機能「Restore Selection」が追加されました。
また、アンドゥヒストリーはこれまで5ステップまでしか遡れなかったものが、30ステップまで遡れるようになったそうです。
イントロセールは10月31日まで
イントロセールが10月31日まで開催中です。
公式サイトにて、ブラックフライデーで今回の価格を下回ることはないと断言されてますので、安心して購入できます。
新規購入する場合は、通常46,090円のところが35,200円。これでも十分安いんですが、もっとお得に買う方法があります。
まずRX 8 Elementsを3,500円で購入します。そこからRX 9 Standardにクロスグレードすると「17,600円」で購入できます。1つも製品を持ってない方はこの方法がお得です。
クロスグレード価格はどれもかなり安くて、僕はRX 8 Standardユーザーなので、クロスグレード価格が「5,800円」です。爆安です。
日本限定特典
日本限定で、下記の7つのアップグレード特典が付くそうです。
- Sonarworks SoundID Reference Headphone Edition
- AAS Lounge Lizard Session
- The Amazonic シングルプラグインが1点無料でもらえるクーポン
- KROTOS Simple Concept
- Positive Grid BIAS FX LE
- Cinesample “Voices of war” $229 -> $99.99への割引クーポン
- UJAM Groovemate One
個人的にはアンプシミュレーターの「Positive Grid BIAS FX LE」が気になります。アンプシミュレーターは普段AmpliTubeしか使っておらず、他の選択肢としてもGuitar Rigくらいしかないので。
最後に
僕はRX 8 Standardを使っているので、Standardのままアップグレードしようかなと思ってます。
とはいえ、今回強化されたDialogue IsolateのようなAdvanceでのみ使える機能がかなり魅力的なので、財布と相談しつつ検討してみようと思います。