音楽のレコーディングだけでなく、YouTubeなどの動画制作や生配信でも活躍してくれているノイズ除去ソフト「iZotope RX」。
ついにバージョンアップして「iZotope RX 8」が2020年9月2日にリリースされました。
まだ使ってみたわけではありませんが、公式サイトなどの情報から、パワーアップしているところをまとめてみました。
目次
iZotope RX 8 Standardでできるようになったこと
RX 7に引き続き、RX 8もElemetns・Standard・Advanceの3つのグレードに分かれていて、Elementsはできることが変わってないっぽいので、まずはStandardの新機能から。
Guitar De-noise
Standardの目玉となる新機能がこちら。ギターアンプのノイズ・弦と指が擦れる音・ピックのアタック音などを処理してくれる機能です。
レコーディングしていると、いいテイクが録れたものの予期せぬノイズによってNGになることもありますが、そんなテイクを救い出すことができそうです。
Loudness Control
Loudness Controlは、現時点でいまいちちゃんと理解できてないんですけども、ストリーミングサイトなどのラウドネス基準にあってるかどうかを確認できるメーターのようなものですかね。
「ラウドネス管理」ができる機能だそうです。音量をどこまであげたらいいのかという基準として使える機能なんだと思われます。
Music Rebalanceの強化
「2ミックスから歌を抜いてカラオケ音源を作る」という、まるで手品を見せられているかのような機能がMusic Rebalanceです。
この機能がより強化されたということで、確かにこれまで下げたくないものが下がってしまったり、若干精度が甘めな感じがあったんですが、その辺りが改善されてると思われます。
iZotope RX 8 Advanceでできるようになったこと
ここからは、Standardでは使えないものの、Advanceにアップグレードすることで使えるようになるRX 8の新機能について。
Spectral Recovery
RX 8の目玉機能的にプッシュされてるのがSpectral Recoveryです。
インターネットを介して4kHz以上の音が削れてしまっている場合に、そこを解析して自動で生成し、聴きやすい音にしてくれるという、どういう仕組みでそうなってるんだという魔法のような機能です。
Zoomなどでの対談を動画コンテンツ化する時などに活用できそうですね。
Wow & Flutter
テープなどの劣化が原因で起こるピッチの揺れを修正してくれる機能だそうで、カセットテープのままお宝音源を持ってる人はこの機能を使って修正することで聴きやすいデジタルデータとして復元できそうです。
RX 7時代の機能について
基本的にはRX 7で使える機能がそのまま使えますので、詳しくはこちらの動画をご覧ください。
サンプルでどのくらい消えるのか実験してますが、びっくりするくらいノイズ(こちらの動画では車体にあたる風の音)が消えてます。
日本での限定特典も
10月14日までの期間限定価格であったり、マスターガイドのPDFがもらえるなど、日本国内限定の特典がいくつかあるようです。
詳しくは下記のページをご覧ください。
最後に
僕はStandardユーザーなので、このままRX 8 Standardにアップグレードします。
Advanceの新機能もすごく良いんですけどね。今のところ僕にとってはオーバースペックなような気がしていて。
そして、Plugin Boutiqueで購入するとプラグインの管理が楽なのでおすすめです。