「頭痛が痛い」のような同じ意味の言葉が重なる表現を「重言(じゅうげん / じゅうごん)」と言うそうです。
昔さまぁ〜ずの大竹さんが「チゲ鍋」「サハラ砂漠」のような「現地の言葉と日本語で添えた言葉が同じ意味になって定着しちゃった言葉が気になる」といって一覧にまとめていたことがあるんですが、当時の番組の情報も遡れないので、僕が気になった言葉を拾い集めてまとめてみました。
関連する雑学
目次
様々な重言
僕なりに調べた重言をずらっとご紹介していきます。
おそらく他にもたくさんあるので、ここにないもので良さげなものがあれば教えてください。
排気ガス
「ガス」が「気」という意味なので、「排気気」になってしまいます。「排ガス」というか、「排気」で止めるのが正しい使い方のようです。
チゲ鍋
「チゲ」が韓国語で「鍋」という意味なので、「鍋鍋」になってしまいます。これはさすがに周知されてきたので「チゲ」と呼んでる人が多くなってきましたかね。
ハングル文字
「グル」が韓国語で「文字」という意味だそう。「ハン文字文字」になってしまうので「ハングル」だけで良いんですね。
クーポン券
クーポン券はだいぶ定着してしまって使ってしまいますが、「クーポン」はフランス語で「券」という意味なので、クーポンだけで止めましょう。
サルサソース
「サルサ」がスペイン語で「ソース」という意味なので、サルサソースは「ソースソース」になってしまいます。
これまで出てきた事例よりも完全に定着していて、今更「サルサ」だけでサルサソースを表現するのには無理があるので、今後もサルサソースと呼ぶしかなさそうですね。
マグカップ
「マグ」だけで英語で「カップ」という意味なので、マグカップというと「カップカップ」になってしまいます。
こちらも完全に定着してしまって今さら「マグ」とは呼べないですね。
フラダンス
「フラ」はハワイ語で「ダンス」の意味です。フラダンスは「ダンスダンス」になってしまいます。
サルサソース・マグカップに続き、フラダンスも完全に定着してしまってますね。
シェリー酒・ラム酒
「シェリー」と「ラム」はどちらもこの言葉だけで「酒」という意味があります。どちらも「酒酒」になってしまうので、「シェリー」「ラム」だけで使うのが正しいようです。
調べたところ、レシピに「シェリー」「ラム」と書いてもなんのことか伝わりにくかったことから「シェリー酒・ラム酒」と表記したことで定着したそうです。
トリコロールカラー
「トリコロール」だけでフランス語で「三色」を意味するそうで、トリコロールカラーというと「三色色」になってしまいます。
アラーの神
「アラー」とは「唯一神」の事。アラーだけで「神」を表すため、「アラーの神」では「神神」となってしまいます。
シーア派
「シーア」はアラビア語で「党派・派閥」という意味だそうで、「シーア派」で「派派」となってしまいます。
襟裳岬
エリモは、アイヌ語で「岬」を意味する言葉で、「襟裳岬」というと「岬岬」になってしまいます。
サハラ砂漠・ゴビ砂漠
「サハラ」はアラビア語で「砂漠」、「ゴビ」はモンゴル語で「砂漠」という意味です。
どちらも「砂漠砂漠」になってしまうので、「サハラ」「ゴビ」というのが正しい使い方です。
メナム川
「メナム」はタイ語で「川」という意味で、「メナム川」は「川川」になってしまいます。
このシリーズはかなりの数があるので、「川川」になってしまうシリーズを箇条書きにしておきます。
- ガンジス川
- ナイル川
- インダス川
- メコン川
- アムール川
チャド湖
これはちょっとギリギリ重言じゃないかもしれないんですが、「チャド」という言葉が現地語で「大きな水域」という意味だそうで、「大きな水域=湖」とするなら「チャド湖」は「湖湖」となりますね。
ツェツェバエ
ジョジョ好きなら必ず知っている「ツェツェバエ」。
南部アフリカで使われるツワナ語で「ツェツェ」は「蠅」という意味だそうです。
他に知ってる人は教えてください
このシリーズ、もっと情報を集めたいです。
似たような表現を知っている方は是非教えてください。掲載させていただきます。