カメラに興味を持った友人が「単焦点レンズとズームレンズって何が違うの?」と言ってまして、僕もカメラを始めたばかりの頃は全然わかってなかったので、それぞれのレンズの違いについてまとめてみます。
もちろん、様々なレンズがあって特徴を一緒くたにまとめられるものではないんですが、一般的な違いについて僕が理解している範囲で解説したいと思います。
単焦点レンズとズームレンズの違い
まず分かりやすい違いとしては、「ズームレンズができるのがズームレンズ」、「ズームができないのが単焦点レンズ」です。
ズームレンズの場合はレンズの名称に「24-70mm」という具合に焦点距離が2種類書いてありまして、前者がもっとも広角側の焦点距離、後者がもっとも望遠側の焦点距離です。
僕の持っているレンズ「「EF70-200mm F2.8L IS II USM」」の場合、一番広角側でも70mmとそこそこ望遠で、望遠側の端は200mmと結構遠くのものを撮影できる距離です。
ズームができる方が便利だからズームレンズを買えばいいかというとそうでもなくて、単焦点レンズの良さもあります。
単焦点レンズはズームができない分、安価で高性能なレンズが多いです。「F値」というレンズの明るさを示す数値があり、数字が小さい方がより明るいレンズなんですが、単焦点レンズだとF1.8などの数値のレンズが安価で手に入ったりします。
通称「撒き餌レンズ」と呼ばれているCanon EF50mm F1.8 STMというレンズは、1万円台で手に入ってしまうんです。
ちなみに、レンズについているその他の「IS」とか「USM」「STM」などの表記については、下記の記事にまとめました。
レンズを選ぶ際のチェック項目
単焦点レンズとズームレンズの違いについては上記のような感じですが、では何を基準にしてズームレンズなのか単焦点レンズなのかを選ぶのが良いでしょうか。
先ほど挙げた特徴と重複する点もありますが、視点を変えて「購入時にチェックするポイント」をいくつか挙げてみます。
汎用性が高い方が良い
僕はライブハウスで撮影する機会が多いのですが、現場の状況によってどの位置から撮影できるのか変わってきます。
そういう場合、どこから撮れるかわからないため、ズームレンズを持っていた方が様々なシチュエーションに対応できます。
ズームレンズの良さは汎用性の高さなので、広角から望遠まで使えるレンズを持っておくとその1本だけで満足できてしまう方も多いと思います。
軽いレンズを使いたい
レンズにもよりますが、ズームレンズよりも単焦点レンズの方が本体重量が軽量のものが多いです。
単焦点レンズの中でも大口径の描写力が高いものであれば重かったりしますが、手軽に撮影できる小型な単焦点レンズは持ち運びがしやすくて便利なんですよ。
旅行のお供には軽量な単焦点レンズが最適です。
予算をなるべく抑えたい
撮影したいものにもよりますが、足で距離を稼げる状況であれば単焦点レンズでも不便はないので、予算を抑えるために単焦点レンズを選択するのもありだと思います。
ズームレンズで明るいもの(F値が低いもの)は結構高価ですし、撮影する距離が決まっているのであれば単焦点レンズを選んだ方が明るく撮影できるレンズを安く手に入れられます。
最後に
ズームレンズか単焦点レンズかということよりも、焦点距離やF値などのスペックの方がより重要なので、あんまり考えなくても良いことなのかもしれませんね。レンズを選ぶ際の基準として頭の片隅に入れておく程度で良いと思います。
ちなみに、最近普段使いしているEOS Rというカメラのレンズはズームレンズと単焦点レンズの2本持ってますが、今回紹介した選ぶポイントを基準にどちらを持っていくか決めてます。
例えばライブ撮影であればズームレンズの方、飲食店で食べ物を撮るのであれば持ち運びやすい単焦点レンズの方、という具合です。
どちらのレンズも気に入ってますので、関連記事を貼っておきますね。