この記事は、reviews(レビューズ)より依頼を受けた企画です。
BenQの動画編集モニター「PD3220U」をメーカーさんからお借りしまして、3週間ほど使ってみました。
31.5インチというかなり広めなディスプレイで、Thunderbolt 3対応のUSB-Cで接続できる上に給電もできちゃうという、MacBook Proを使っている僕にとってサブディスプレイとしてかなり心強いアイテムでした。
動画編集向けのディスプレイと伺いましたのでPD3220Uを使って動画編集をしてみたところ、めちゃめちゃ使い勝手の良いディスプレイだったのでご紹介します。
目次
BenQの31.5インチデザイナーモニター「PD3220U」
PD3220Uは31.5インチという大画面のディスプレイで、まずこの画面の広さだけでもクリエイティブな仕事をしている方には嬉しいんじゃないでしょうか。
いただいた資料にあったPD3220Uの特徴がこちら。
- 31.5 インチ大画面、ノングレア IPS パネル採用
- 4K UHD(3840 x 2160)の高解像度に、HDR10 対応
- 10-bit カラー、Display P3/DCI-P3 95%カバー、sRGB/Rec.709 100%カバー
- Pantone/CALMAN認証取得
- Thunderbolt 3 対応の USB Type-C 接続、85W 給電
- パワフルなディジーチェン接続により 2 台のモニターで 4K 動画の同時再生をサポート
- CAD・CAM モード / デザイン(アニメーション)モード/暗室モード、2つモードを同時利用できる DualView
- ホットキーパック(OSDコントローラー)付属
- 作業効率向上に役立つ KVM スイッチ(パソコン切り替え)機能
- 便利な PIP 表示、4分割できる PBP 表示
より詳細なスペックは、下記の公式サイトもあわせてご覧ください。
画面を上まであげたところ。手前にMacBook Pro 15インチを置くと画面を上下の配置で使える高さです。
下はここまで下がります。
縦向きにして使うこともできます。スマホのサイトのような縦に長い画面を確認したいときに便利です。
ベゼルが狭いため見た目もスタイリッシュですね。
Thunderbolt 3対応のUSB Type-C対応でMacに給電も可能なディスプレイ
僕は現在BenQのカラーマネージメントモニター「SW271」を使ってまして、このディスプレイにかなり満足しています。満足しているんですが、完璧だとは思ってなくて、いくつか妥協した点もありました。
そのうちの一つがThunderbolt 3対応のUSB Type-C接続で「給電も一緒にできる」というもの。SW271は給電に対応してないんですね。MacBook Pro側にケーブル1本挿しただけでディスプレイに画面を映すことと給電が同時にできるのが、今回お借りしたPD3220Uの便利な点の一つだなと思ってます。
背面の端子はこんな感じ。右側にあるのがUSB Type-Cですね。左側には旧来のUSB端子もあるので、これまで使ってきた機器を接続したいときにも便利です。
ケーブルをスマートにまとめることもできます。
また、端子のコーナーをまるっと隠せるカバーもついてるので、見た目対策にもホコリ対策にも良さそうです。
ディスプレイ向かって右側側面にもUSB端子とイヤホン端子があります。抜き差しが多い機器があった場合でも背面に回らなくて良いのがありがたいですね。
今回お借りしたのが1台だけだったので試してはいないのですが、Thunderbolt 3を使った「ディジーチェーン機能」によって複数台のディスプレイを接続して使うこともできるとのことです。最大6台のデバイスに出力できるということで、ディスプレイに囲まれた要塞のような状況で制作をすることもできそうですね。
PD3220Uのディスプレイの特徴
PD3220Uのディスプレイはどこがすごいのか、資料を見たり実際に体感した内容をまとめておきます。
正確な色を再現可能
「AQCOLOR™」というBenQ独自の技術が使われていて、プロの現場で使える正確な色再現が可能とのこと。
また公式サイトによると、「最新のカラー標準であるDisplay P3とDCI-P3に対応」し、「sRGBとRec.709のカバー率100%、Display P3とDCI-P3のカバー率95%の色空間を実現」しているそうです。
難しい話はよくわからないんですけども、とにかく「このディスプレイで色を作り込んだらOK」という、一つの基準として信頼できる製品だなと感じました。
ちなみに、僕がディスプレイを選ぶ際に最低限押さえておきたいポイントがこれで、写真加工するにも動画編集するにも書き出して他のデバイスで見た時に「なんか違うな」って思わないで済むような信頼できるディスプレイって超重要だと思ってます。
「4K UHD」の高解像度ディスプレイ
4K UHDという解像度は「フルHDの4倍」の解像度で、「人間の目で認識できる最高レベルの解像度」だそうです。
例えば写真をセレクトする際に、高解像度のディスプレイだとミスがわかりやすく、当たりハズレの判断がサクサク進んで時間短縮できるんですよね。このように解像度が高いことが生産性と直結するんですよ。
また、高解像度のディスプレイの方が目が疲れにくいそうなので、長時間の作業でも安心です。
目に優しい「ノングレア」「フリッカーフリー」「ブルーライト軽減」
目が疲れにくいといえば、画面に映り込みしにくい「ノングレア」であることと、「フリッカーフリー」といって画面のチラツキがないのも嬉しいところ。
ブルーライトを軽減できるディスプレイモードもあるので、長時間ネットサーフィンしてしまうような時にはブルーライト軽減モードに切り替えたらより一層目に優しくて良さそうですね。
豊富なディスプレイモードとDualView機能
様々なディスプレイモードが用意されてまして、例えばコントラストの強めな「CAD/CAMモード」、ディテールをより明瞭に表示できる「アニメーションモード」、暗いところもよくわかる「暗室モード」など、用途に応じてモードを切り替えながら作業をすることができます。
僕は普段sRGBモードを色の基準として使っていますが、黒く潰れている箇所の確認のために暗室モードにしたりしてます。
また、画面の左右に違ったディスプレイモードを割り当てて表示する「DualView」という機能もあります。
動画編集モニターとして最適
動画編集に最適なモニターと伺ってましたので、実際にPD3220Uを使って動画編集をしてみました。
普段からMacBook Proだけで動画編集をすることがなくて、SW271をサブディスプレイとして使っています。SW271をPD3220Uに置き換えて使った形なので違いがわかりやすかったんですが、まず単純に「画面が広いっていいな」って思いました。
Premiereで動画編集中の画面がこちらです。タイムラインでトラック数が多くても全体が見渡せますし、左右のメニューもずらっと一覧表示できるので使いやすいです。
Premiere内のモニターの大きさもかなり広げることができて、MacBook Proの15インチのサイズとあまり変わらないくらいまで広げられました。
これくらいでかい画面で作業できるとかなり快適ですね。
もちろん、キャリブレーションをバッチリしておけばカラーグレーディングを行う際にも高い精度で行えます。というか、工場出荷時に1台ずつしっかりとキャリブレーションされてるので、買った直後から即戦力で使えちゃいますよ。
先ほど紹介したディジーチェーン機能を使った場合、4K 60Pの動画を2台のモニターで同時再生できるそうで、動画クリエイターにとっては強力な武器になるかもしれませんね。
僕はまだ4Kの動画編集ってやらないんですが、5Gの時代が来たら4K動画が当たり前になりそうなので、その時にはディスプレイ乗り換えも検討したいところですね。
操作しやすいコントローラー
画面の右側背面にはディスプレイの設定ができるコントローラー部が。十字キーのようなつまみが増えていて、これまでの機種と比べて操作しやすくなってます。
さらに、別途コントローラーも付属しますので、画面の背面に手を回すことなく簡単にディスプレイモードの切り替えができちゃいます。
例えば、動画編集中はsRGBモード、暗い箇所の細部を確認したい時は暗室モード、ネットで調べ物をする時にはブルーライト軽減モード、という具合に切り替えたい時でもボタン一発で簡単に切り替えられるので、常に最適なディスプレイ表示で作業を進めることができますよ。
最後に
写真加工程度であれば多少小さめのディスプレイでもなんとかなりますが、動画編集には広いサブディスプレイがあった方が作業効率は跳ね上がりますし、31.5インチという広さはかなり快適でしたので、ぜひチェックしていただきたい製品でした。
本文では触れませんでしたが、DTMもこのディスプレイを使ってやってみました。Logic Pro Xをでかい画面で使うと膨大なトラック数も一覧表示できてものすごく快適でしたよ。色の再現が関係ないDTMerにもオススメしたいです。
最後になりましたが、僕も参加しています「BenQアンバサダープログラム」に参加すると、新製品に関する情報をいち早く知ることができたり、BenQアンバサダー限定のイベントやモニター企画に参加できます。興味のある方は下記のサイトをご覧ください。