2019年8月12日に渋谷にあるTSUTAYA O-WESTで開催されたタキザワユキヒトのワンマンライブに行ってきました。
「In the Laboratory ~エムレの実験報告書~」と題した、まさに実験的な内容でたくさんの刺激をいただけるワンマンライブでした。
目次
Live Show 「In the Laboratory ~エムレの実験報告書~」
タキザワユキヒトというアーティストは、以前から一人でステージに立つことが多く、とは言ってもよくいるソロアーティストとは表現手法が異なっています。
ライブ中にも本人から発言があったんですが「コンピューターとセッションをする」という感覚のライブを展開して行きます。
オケを流してそこに合わせてギターを弾いたり歌ったりというスタイルに止まらず、ライブ感をしっかり作り出してるんですよね。
例えば、ベースやドラムという普段彼が演奏しない楽器の準備がしっかりとしてあり、ライブの途中でスクリーンに「次の曲を何の楽器で演奏しようか迷っています。みなさんで選んでください。」というメッセージが現れて、そこに対してお客さんのリアクションにより楽器を選んで演奏するという演出がありました。
これは事前にトラックを複数用意してあって、お客さんに楽器を決めてもらった楽器だけをミュートして、生演奏するという演出なんですよね。
これってリハも大変だし、準備も大変なんですけども、それを実現してしまう行動力はすごいなと。
去年もワンマンライブをO-WESTでもやってるんですが、その時は一人でやったものの、今年は2人でのステージ。サポートメンバーは石原剛志氏。
映像とのリンクもうまかったです。VJのような映像をリアルタイムに操作するオペレーターがついてるんでしょうね。
ツイート数によりギターソロの長さが決まる
また他の演出では、ここから3曲は撮影OKというアナウンスがあり、「#エムレの実験室」のハッシュタグをつけて写真付きお客さんにしてもらい、投稿数に応じてギターソロの長さが決まるというコーナーがありました。
撮影可能な3曲のうち2曲目が終わるまでのツイート数を集計して、曲の途中にあるギターソロコーナーで小節数が発表されます。
集計の結果29小節と発表され、ギターソロ中にスクリーンでカウントダウンされていきます。
こういう緊張感のある仕掛けは見ている方は面白いですけども、やってる方は大変ですよね。ツイート数が200とか行ったら200小節やらないと行けなくなってしまうわけで。
幸いというか何というか、生演奏をしっかり見たい派の人が多かったのか、スマホを出して投稿するまでには至らない人が結構いたことでツイート数は程よいところでしたけどね。
Live Show 「In the Laboratory ~エムレの実験報告書~」セットリスト
1.覚醒反応Ⅲ
2.シンギュラリティGIRI²
3.テレビスターの悲劇
4.SEI-TAI-KEI
5.A液とB液
6.No Surround
7.NEW WAVE LADY
8.窓際に凪ぐ
9.素数 or Die
10.エンドルフィンにとめどなく
11.寿限無
12.酩酊デカダンス
13.1000BARI
14.見えないソレ
15.GALAXY
16.思考の空
17.What’s up, Doctor?
18.ロゼッタ融解点
19.Another Me
en1.彷徨え、ヒューマン
en2.New world
最後に
ソロのアーティストだからこそできる身軽さと、コンピューターとのセッションによる可能性の広さが、彼のライブスタイルをどんどん面白くしているなと感じました。
今後の活躍にも期待です!みなさん、ぜひチェックしてみてください。