映画やテレビ番組などを撮影する際にはカメラ内蔵マイクを使うことはなく、音声録音用にガンマイクやピンマイクなどを用意していますよね。
VLog用途だと本格的な機材を用意することも大変ですが、リニアPCMレコーダーを使うと手軽なのにかなり快適になるのでおすすめです。僕なりのやり方をご紹介しますね。
目次
一眼レフカメラとリニアPCMレコーダーでVLog
僕は普段Canon EOS 5D Mark ⅣかCanon EOS 80Dを使って撮影しています。
動画を撮ることを目的としていたら候補に上がらないカメラなんですが、スチール撮影のために購入したカメラをそのまま動画撮影でも使っている形です。それでも個人的には使いやすくて概ね満足して使ってます。
5Dはバリアングルじゃないので外部モニター使ってカバーしてます。あとはボディ側に手ぶれ補正機能があればなぁと思うので、もし動画撮影を軸に考えてカメラ買うならα7ⅢとかYouTuberに人気のGH5などを買うのがいいんでしょうね。
まぁそんなわけであとは音質さえ良ければ問題は解決できるなと思ってガンマイクなども調べてみましたが、フィールドレコーディング用に使っているリニアPCMレコーダーで音質も使い勝手も満足してしまいました。
僕が使ってるのは「TASCAM DR-40」です。僕が買ったときは2万円ちょいくらいだったと思います。
ミュージシャンであればスタジオやライブハウスなどで録音する目的で持ってることも多いかと思います。
以前に書いたレビュー記事もぜひご覧ください。
TASCAM DR-40を使って録音するメリット
では、このDR-40を使って録音する時のメリットをご紹介します。
カメラとの距離を気にしなくて済む
カメラの内蔵マイクを使う場合、カメラから離れるほど音声が届きにくくなり、大声で話す必要が出てきます。カメラを近づけるためには広角なレンズが必要で、広角レンズだと背景がボケにくくなります。
背景ボケがどんな動画でも必要になるわけではありませんが、ボケさせたいこともありますよね。マイクが切り離せていることで「カメラは遠くに・マイクは近くに」置けますので、この問題を解決できるわけです。
音の向きを気にしなくて済む
カメラに正対して撮影する場合は気にならなくても、画角によっては音声の方向も横とか上とか下とか、カメラ側に引っ張られます。
距離のコントロールと同様に、向きもコントロールできるのはかなりのメリットです。
ちなみに、ピンマイクを使うと距離も向きも全く気にしなくて済みそうだなと思うので、いずれは試してみたいと思ってます。
音声ファイルのノイズ除去も簡単
DTMやってることもあり、音声データを処理するためのソフトをたくさん持ってまして、特に最近はiZotope RX 7というソフトでノイズ除去することが多いです。
例えば下記の記事のように風の音を消し去ったりしてます。
カメラ側で音声を録音した場合、「映像ファイルから音声データを引きはがす」という工程を経てから編集する必要があって、それが一手間だなと。
もしこのような処理をする必要があるのであれば、音声データだけ別に録っておくことで作業が楽になります。少なくとも僕は楽になりましたし、会話を聴き取りやすくすることにも成功しました。
カメラで音声を録音しないことでのデメリット
この体制でのデメリットは、音声ファイルと動画の位置を合わせるのがめんどうなことです。
Premiereなどの編集ソフトにて動画ファイルを読み込んで、音声データを同じように放り込み、動画と音声の位置を合わせる必要があるんですね。
逆に言えば現状だとこのくらいしかデメリットは感じてません。
動画のテイク数が多い場合は本当にめんどうですけどね。それでもメリットの方が勝ってると僕は思ってます。
より良い音にするためにできること
DR-40を使って良い音が録れたら、少し手を加えるだけでより一層聞き取りやすい音声データにすることができます。
たったの数ステップで、あとはAIがいい感じの音にしてくれますので、下記の記事をチェックしてみてください。
また、DR-40を使ってもややオフマイク感はありますので、より近い場所で録音したい時にはピンマイクを使っています。こちらも使い勝手が良くて多用してます。
最後に
2014年くらいの動画を見返したらその頃から動画の音質について悩んでいて、ようやくこの体制に落ち着きました。
正直、カメラにオーディオインターフェイスみたいなやつつけてガンマイクで撮るっていうのが理想的ではありますが、金額的にすぐ手が出せないところなので、本当にいずれはっていう感じですね。