「#KAITO」の問題について観測した範囲の記録と個人的な感想
2026年10月3日、髙橋海人が「KAITO」名義でソロ活動を始めると発表しました。その告知などで「#KAITO」が使われ、ボカロのKAITOとハッシュタグが重なることについて議論が広がりました。
僕はどちらのファンというわけでもなかったもののタイムラインにたくさん流れてきたため気になって観測してまして、僕なりに見えた範囲の記録をしつつ、個人的な感想もちょっとだけ添えておきます。
僕の立場は外野なので、どちらに肩入れするつもりはなく、できるだけ客観的に見た事象とその考察に留めるようにします。どちらかに寄って見えてしまったらごめんなさい。
また、あくまでこの記事執筆現在である10月12日時点で起きてることのメモ書きです。
そもそもボカロとはなんなのか
まず最初にボカロとはなんなのかを簡単におさらいしておきます。
「VOCALOID」という歌声合成ソフトを略して「ボカロ」と呼んでます。「ボーカリストの代わりに歌ってくれるソフト」のことです。
そのボカロを使って曲作りする人を「ボカロP」と呼んだりします。
ボカロにはさまざまな歌声のライブラリがあって、有名どころだと初音ミクがその一つです。
今回話題となったKAITOは、VOCALOIDで初めての「男性で日本語に対応した製品」でした。
#KAITOについて
ボカロのKAITOには約20年の歴史があり、Twitter時代から現在のXでも長年「#KAITO」を使って楽曲やイラストが投稿されてきました。
このハッシュタグがあるおかげで、世界中のクリエイターが作った作品をハッシュタグをクリックするだけで一覧で見ることができます。
また、近年はXの仕様が変わったことで、タイムラインが時系列で並ばない問題もあり、ハッシュタグで一覧化した時の時系列で確認する機能も検索に役立ってました。
僕が見た投稿には、「同じ名前で活動することよりも、ハッシュタグが重なることに困っている」という意見がありました。
一方で、髙橋海人側としては、ソロ活動の名前を「KAITO」としたため、「#KAITO」をつけた投稿は自然だったようですが、ここが文化の違いだったようで双方のファン同士でぶつかってしまってました。
作品を探すためのタグとして重視する人と、応援や告知にも使う人との間で、ハッシュタグの使い方に違いがあるように見えました。
文化の違いについてはこの投稿がわかりやすかったです。
それと既存のハッシュタグを変更しづらい理由についてはこの投稿が参考になります。
ボカロのKAITOの販売元であるクリプトン・フューチャー・メディアからの声明はこちらです。
髙橋海人側に生まれるデメリット
ボカロはKAITOという製品。髙橋海人はKAITOという芸名。KAITOという名前は比較的一般的な名前ですし活動名が被ることはまだ問題なかったとしても、ハッシュタグがかぶることにおいては問題がありました。
ボカロ側からすると検索に髙橋海人の作品が混ざることがノイズだと感じる方がいます。特に海外のKAITOユーザーは髙橋海人のことを知らずに混乱しているように見えました。ボカロは数多のユーザーが扱うソフトなので、ハッシュタグが作品を探す手段として重宝されていたんですよね。
髙橋海人のファンにとっても、同じハッシュタグにボカロの作品が表示されることで、目当ての投稿を探しにくくなる可能性があります。応援のためにつけるハッシュタグには適さないかなと思います。
なのでボカロの文化として長く使われてきたハッシュタグは避けた方がよかったんだろうなと思います。
また、今回の話題に便乗したように見える不適切な投稿も見かけました。これは騒動が大きくなったから起きた事象なのでハッシュタグが被っていることのデメリットとはいえないかもしれませんが、そういうことが起こりうることは予見できたと思います。
最後に
ハッシュタグの使い方が界隈によってこんなに違うとは思わなかったので勉強になりました。
僕はハッシュタグの認識で言うとボカロ側の人間です。髙橋海人側のハッシュタグの使い方は、言われてみたらそう言う使い方もあるかという印象でした。
うまいところに着地してくれたらいいんですけどね。今後お互いの界隈が生活しやすい方向に落ち着いていってくれることを願っています。
