最近は動画撮影においてどんな機材をどういうシチュエーションで使うのが良いのかアドバイスする機会が増えてきました。
今回は主にピンマイクを使用した撮影で録音に気をつけるべきことを紹介します。
動画撮影や編集の仕事をする制作者側の視点が強めですが、演者でもあるので、なるべく両方の視点から語ります。
マイクをなるべく近づける
マイクをなるべく近づけることが、いい音で録音する第一歩です。
ピンマイクを付ける位置によって声が遠く感じることがあるため、なるべく口に近い位置に付けるようにしましょう。
対談の場合、相手の方に首が向くため、相手側に寄せて付けるとより良いと思います。例えばジャケットにピンマイクを付ける場合などに有効です。
話者が複数の場合は声を被らないようにする
ピンマイクは指向性が広いものがほとんどなので、周りの音を拾いがちです。
対談などで相手側のマイクに音が入りがちなので、喋りが被らない方が編集は楽です。
これは演者側の問題なので、撮影スタッフがコントロールできない場合もありますが、ディレクターポジションであるなら、演者には被らないように話してもらうよう伝えるくらいはありだと思います。
もちろん、話が盛り上がっていったら被ることはあるわけですが、少し意識してもらうだけでもだいぶ違います。
少なくとも、僕が演者で誰かとの対談をする際には相手の会話と被らないようにすることをかなり意識してます。
マイクに雑音が入らないようにする
例えばピンマイクをつける位置によっては衣擦れの音が入る場合があります。
マイクを意識せずに話していると、不意に触って雑音が入ってしまうこともあります。
これも演者に気をつけてもらうしかないんですが、様々な要因で意図しない音を録音してしまうことがあるので、なるべく雑音には気をつけてもらいたいところです。
エアコンの音などはしょうがないですけどね。多少の雑音は編集時にiZotope RXなどのノイズリダクションソフトを使って対処しましょう。
ピンマイク以外のレコーダーもまわしておく
過去に2回、ピンマイクが止まってしまっていた事故がありました。
その時はいずれもガンマイクを併用してたのでフォローできましたが、サブのレコーダーをまわしておく重要性を実感しました。
iPhoneのボイスレコーダーでもなんでも良いので、サブのレコーダーはまわしておくことをおすすめします。
おすすめのピンマイク
最後におすすめのピンマイクを紹介します。
これまではZOOM F2を使ってました。カメラに接続しない、レコーダータイプのピンマイクとしては最強だと思います。コスパも良いです。
ただ、最近だとDJI Micが強すぎです。DJI Mic 2なら32bit floatでバックアップを録音しておけますし、DJI Mic Miniならサイズが小さくて使いやすいです。
そんな両者の良いところ取りなDJI Mic 3が出ると聞いたのでこんな記事を書いてみました。
DJI Mic 3は出たら即買うと思います。