格闘ゲーム界隈では、教える側の人が初心者に対して「フレーム」の話題を避けようとすることが多い気がします。
例えばプロゲーマーのどぐらさんが以前にコーチング動画で話してたことが記憶に残ってるんですけど、「フレームの話なんかしたら難しくてゲームをやめちゃうんじゃないか」と思ってるようなんです。
僕はむしろ、「フレームを知りたがっている初心者」もいると思うんです。もちろん、全員がそうとは限りませんが、フレームを理解することでゲームがもっと楽しくなる人がいるとも思うんです。
教える側が「フレームの話は難しいものだ」って決めつけてしまうのは、もったいないなと思います。
目次
格闘ゲームプレイヤーがフレームについて語ってるところ
どぐらさんがフレームの話をすると嫌がられるっていうことを話してる動画がこちらです。該当箇所から再生されるようにしてます。
この動画で、「3分の1くらいの確率でもういいですって言われる」と話してます。
つまり、どぐらさんは過去の体験から断られた時の印象が強くてフレームの話をしたがらないんだと思うんですけど、3分の2の人は嫌がってないっていう話でもあるわけなんですよね。
格闘ゲームのフレームの話には暗算できるレベルの数字しか出てこない
格闘ゲームのフレームの話で出てくる数字ってだいたい一桁の数字の足し算引き算が多くて、ちょっとだけ2桁が出てくるくらいです。
例えば、スト6の基本的なルール説明で出てくる数字は下記のようなものがあります。
- 発生が最速の技は4Fで、キャラクターによってどの技が発生4Fか決まっている
- 投げは発生が5Fで投げと打撃技が同時に発生した際には打撃技が勝つ
- ラッシュ攻撃をガードさせると+4Fの有利フレームがプラスされる
- バーンアウト中の相手に攻撃した際にも+4Fの有利フレームがプラスされる
これらは一例ですけど、ストⅤでは発生が最速の技が3Fでキャラによって3F技を持ってないキャラがいたり、投げと打撃が同時に発生すると投げが勝つゲームもあります。
格闘ゲームをやってない人からするとこれらの数字が意味するものは理解しにくいのかもしれませんが、一度ルールを覚えてしまえば、数字自体は小さい値のものばかりですし、足し算引き算くらいしか使わないんですよね。
フレームは正確なコミュニケーションのツールになる
フレームが便利なのは、ゲームのプレイを正確に伝えられる点です。
会話でも記事でも動画でも、数字で伝えた方がより正確なので、受け手は再現しやすくなります。
僕は攻略動画や攻略記事を作っている側の人間として、なるべくフレームを使った解説の方が伝わりやすいと思ってそうしています。
「右足が少し浮いたタイミングで〜」といった曖昧な表現だと再現が難しいですからね。
とはいえ、曖昧に表現せざるを得ないこともあって、「少し遅らせて」などと言ったこともありますが、その辺りはバランスですかね。
相手に合わせた教え方が大事
もちろん、数字や計算が苦手な人に無理やりフレームの話を押し付ける必要はないです。
でも、数字の方がわかりやすいっていう人だったり、フレームの話に興味を持ってくれそうな相手には、まず簡単な例からフレームの話をしてみるのもアリだと思います。
例えば「この技を出した後、相手はまだ動けないから次にこれを狙えるよ」とか、シンプルな説明から始めてみて、もっと詳しく知りたいようなら少しずつデータの読み方を教えるとか。
そんな感じで、相手のペースに合わせて教えるのがベストじゃないかなと僕は思ってます。
まとめ
フレームの話は、初心者にとってもゲームを楽しむための大きなヒントになることがあります。
だからこそ、教える側が「フレームは難しい」という先入観を持っているのはもったいないなと思ってしまいます。
「数字や計算が得意なら教えるよ」「苦手なら無理には話さないよ」くらいのスタンスで、柔軟にコミュニケーションを取れるといいですね。