動画生成AIを動画制作の作業工程に組み込むならどういう使い方になりそうか

動画生成AIを動画制作の作業工程に組み込むならどういう使い方になりそうか
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動画生成AIサービスのSoraが発表されてから、映像制作をしている僕としては自分の実務にどのように動画生成AIを組み込めるかをよりリアルに考えるようになりました。

Soraがまだリリースされてない段階ですし、対抗馬となるような動画生成AIも過渡期の段階なので妄想でしかありませんが、おそらくこのような使い方はできそうというアイデアをまとめておきます。

動画制作のアイデア出し

ChatGPTや画像生成AIなど、他の生成AIで普段使っている方法を動画に流用することを考えると、動画制作のアイデア出しのために使うのは便利そうです。

もし定額で無制限に動画生成できるサービスがあれば、アイデア出しのために動画生成するのも無駄にならずに気軽に試せます。

逆にいうと、クレジット制だったりするとアイデア出しのためにコストをかけるのはもったいないと思ってしまいそうなので、料金プラン次第ですね。

FlikiやPikaなどのサービスは割高感があるのでこのような使い方は現実的ではない気がします。

今のところ定額で無制限で作れるサービスはなさそうなので、Premier Proなら定額で使いたい放題になるんじゃないかと思ってます。

打ち合わせ段階でのデモ動画を作る

動画を作る際、脚本をテキストで書いたり、絵コンテを静止画で用意することはありますが、それの動画版をサクッと作れるのは便利そうです。

Text to VideoだけでなくImage to VideoやVideo to Videoができるサービスであれば、それらの機能を活用できるとデモ動画をかなり手軽に作れると思われます。

アイデア出しと共通する点ではありますが、打ち合わせ段階で動くものを見れるだけで伝わり方が変わってくるので、クライアントさんに見せたい時などに活用できそうです。

編集の手間を省く用途で使う

Video to Videoを使うと動画の一部を入れ替えるような使い方もできそうですよね。背景を入れ替えるとか、エフェクトをかけるような使い方とか。

飛び道具的に使うわけではなく、動画の一部を修正・編集するために使うことができるようになるなら、映像製作者の作業工程がかなり変わりそうです。

この使い方はPremiere Proに追加される動画生成AI機能の進化に期待したいところです。

YouTubeコンテンツの挿絵として使う

僕はYouTubeの動画を作る際に挿絵としてAIイラストを使うことがありまして、それを動画生成AIで作った動画に置き換えたいです。

普段はMidjourneyで作った画像を使っているため、生成AIっぽさはそこまで気にしてませんし、静止画よりも動画の方が良いと思っているので即戦力の使い方になりそうだと思ってます。

挿絵どころか、全編を動画生成AIで作れる可能性ももちろんあるんですが、そこはコストや生成できる動画のクオリティ次第ですね。

最後に

今年頭に2024年の生成AIがどうなるかという記事を書いたんですが、そこで「動画生成AIが実用レベルになりそう」と予想してました。

2024年に生成AIがどうなるか予想&こうやって進化してほしい妄想
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期待を込めた予想だったんですが、Soraの登場や、Premiere Proの動画生成AI機能の追加など、思った以上に早く実用レベルに達しそうです。

今後も動向を見ながら実際に触りつつレビューしていきたいと思います。

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