SNSでは毎日のように「このサービスがすごい」「このAIはあのAIよりも優れている」といった話題を目にします。
すごいが溢れかえりすぎてどれもすごくなさそうに見えるようになってしまいましたが、すごいかどうかよりも「これを実現するには何を使うのが最適なのか」を瞬時に判断して即対応できる自分でありたいなと思ったので、今回はそんな話をします。
画像をうまく作れない時に他のツールも使ってみる
普段はMidjourneyで画像生成することが多いです。
これはいくつか理由があって、好みの画像を作りやすいっていうことと、何回かガチャすれば自分の要望に応えてくれることが多かったという実績を元に使用頻度が上がってきたっていう感じです。
どんな画像を作りたいかっていう頭のイメージに近いものを具現化してくれるのがMidjourneyなんですよね。
とはいえ得手不得手があって、Midjourneyで何回か作ってみてダメだったら他のツールに切り替えちゃった方がいいと思ってます。
先日作ったこちらの画像。Midjourneyで作ってみましたが、僕が思い描いていたものとはちょっと違いました。ピクセルアートを作りたかったんですけども、レトロ感はあっても8bit感が薄いんですね。
DALL·E 3の方が自分のイメージに近い画像を作ってくれました。このビットが荒い感じはMidjourneyではなかなか難しくて。
一応、その後にじジャーニーでも試してみて、にじジャーニーの方がこの手のものは得意だなと感じました。
生産性をあげるために何ができるかを考えるのが大切
最近よく思うのが、生成AIの登場により、ディレクション能力がより一層求められる時代になってきたということです。
何を使うとどうなるのかを事前に知っていて、それらのサービスやツールをどのように使えばどうなるかを普段から手に馴染ませた上で、クライアントのニーズに応えるためにはどういう道筋で成果物を生み出すのが良いのかを提案できる人が強いという印象があるんですよね。
僕自身が何かを制作するとき、ウェブサイトも映像も音楽も、常にディレクターの立ち位置でいる上で末端の作業も行うっていうスタンスでいるので、生成AIのおかげでただただ生産性が上がってきています。
権利関係をクリアにするための選択肢
生成される画像の質ではなく、権利関係をクリアにしたいというケースもあります。
クライアントから権利関係をクリアにしてほしいと依頼があった場合にはAdobe Fireflyを使うのが無難でしょう。
また、「有料プランだと商用利用可能だけど無料プランでは商用利用はできない」というサービスがほとんどなので、予算をかけずに作るなら無料プランでも商用利用可能なAIイラストを生成できるLeonardo.Aiを使うのが良いでしょう。
このような権利関係をクリアにしたい場合には、生成される画像の質感については選択肢が狭められることもありますが、多少はしょうがないものとしてます。
適材適所で選ぶのが良い
結局は適材適所っていう話で、画像生成AIの精度の差はだいぶ埋まってきているため、得意なツールを得意な場面で使いこなすのが良いと思ってます。
冒頭でも書いた通り、SNSではどのツールがすごいとか、どっちの方が優れているっていう話に展開しがちですが、さまざまなツールをいつでも使えるように備えておくのが一番強いと思います。
今後も引き続き僕はいろんなツールを触りながら自分の引き出しにしていきます。