先日、ChatGPTの無料プランでも十分使える活用事例を紹介しました。
こちらで紹介する事例を、本当はもっとたくさん挙げたかったんですが、やっぱりGPT-4を愛用している自分としては3つの事例が限界でした。
そこで今回は逆に、無料版で利用できる「GPT-3.5」が苦手とするところにフォーカスを当てて紹介します。
GPT-3.5は計算を間違えることがある
僕は算数も数学も得意ではなくて、ちょっとした計算式を忘れることがあります。
例えば先日スーパーで「240gで430円」の商品と「180gで311円」の商品のどちらがお得か計算しようと思ったんですが、どうやって計算するのかがパッと思い浮かばなくて、そのままChatGPTに聞いてみました。
GPT-4ではちゃんとした回答を出してくれて、そこに至る計算式も表示してくれます。
ただ、GPT-3.5では、ほとんどの場合はちゃんと計算してくれるんですが、何が原因なのかたまに計算を間違えることがあります。
計算を「間違えるかもしれない」っていう計算機は信用ならないですよね。
GPT-3.5が書いたコードはGPT-4よりも信頼性が低い
計算と同様、コードも間違えることがあります。
僕はウェブデザイナー・コーダーの仕事をしているので、ChatGPTにコードを書いてもらう機会が多いのですが、信頼性の高いGPT-4を使うようにしてます。
もちろん、GPT-3.5では全くの不正解を出力するのではないので、あくまで叩き台としてコードを書いてもらって、そこから手で直すという使い方をしてもいいと思います。
どうせGPT-4に書いてもらったコードでもチェックは必須ですし、ゼロからコードを手書きするよりは作業工数を減らせるはずです。
GPT-4よりコントロールが難しい
「こんな回答が欲しいな」とイメージしているものに近いのはGPT-4で、GPT-3.5はそこからかけ離れた回答であることが多いです。
上記に挙げた計算やコードを書いてもらう作業以外にも、例えば句読点を適宜入れてもらうとか、文章をブラッシュアップするとか、そういった作業でもちょっとしたミスを犯しがちなのがGPT-3.5です。
動画のテロップをブログに流用することが多いんですが、その際に「テキストを改変せずに、適宜句読点を入れて」と指令を出してみると、GPT-3.5では文章がしっかり改変されてます。流石にこれがストレスで。
この手のミスを避けようと思ってもプロンプト入力の工夫程度ではなかなかうまくいかず、GPT-4の方がコントロールが楽だと感じてます。
逆に「思っても見なかったアイデアをくれる」ことがあって、ブレストをする時などにはGPT-3.5の方が効果的なこともあるんですが、これもまたコントロールが難しく、ガチャを回し続ける必要があります。
有料版を一度も使ったことがない方は、1ヶ月だけでも試してほしい
GPT-4の優秀さを知ると、ChatGPTがいかに便利かがわかります。
もちろん有料版はGPT-4が使えることだけがメリットではありません。DALL·E 3による画像生成、アップロードした画像を参照した回答、サードパーティーのプラグインの利用、有志のユーザーが作ったGPTsの利用など、便利な要素がたくさんあります。
もし有料版を一度も使ったことがない方は、1ヶ月だけでも試してみていただきたいです。
その上で無料版でも十分っていう方もいらっしゃるとは思うので、月額20ドルの投資をして判断してみてください。