ChatGPTを初めて知った時にいろいろ試した中で、楽曲制作に活かす方法はかなり試行錯誤しました。
結局は制作の工数を下げるような使い方はなかなか難しかったんですが、それでも初心者の方におすすめの便利な使い方は洗い出せました。
ChatGPTを使えば音楽未経験者でもDTMでの楽曲作成ができるようになると思うので、僕なりに考えた「DTM×ChatGPT」のアイデアをまとめました。
目次
難しい用語や使い方を聞いてみる
まず一番シンプルな使い方から。
DTMをやってると難しい用語がたくさん出てきます。
ググってももちろんいいんですが、ChatGPTに聞いてみるとその事柄についてだけでなく周辺の知識も教えてもらえるのが便利です。
また、何をどう調べていいかわからない場合でも、検索エンジンと比較して抽象的な質問でもなんとかなるのがChatGPTの強みです。
例えばこんな感じのフワッとした質問でも用語が返ってくるので、これをきっかけに調べることができるようになります。
ジャンルの特徴を解説してくれる
音楽未経験者の方がDTM始める場合、好きな楽曲の解析だけでも大変だと思います。
何の楽器を使ってるのかもわからないと、たとえ耳コピで音を拾うことができたとしても、DAW上での再現まで辿りつけないですよね。
そんな時はChatGPTに、そのジャンルで主に使われてる楽器を聞いてみることでヒントを得られるかもしれません。
Logic Proのプリセット名も教えてくれました。これくらいの情報が手に入ればかなり近道にはなるはずです。
有名プラグインの設定は詳細を教えてくれる
有名なプラグインであれば、パラメーターまで教えてくれたりもします。
例えばSerumというEDM系のアナログシンセプラグインがあり、「Super Sawの作り方を教えて」と聞いてみると、説明書のような細かい設定まで教えてくれます。
数値も教えてくれます。GPT-4であればかなり嘘のないパラメーターを提案してくれるので、無料プランの方はプロンプトで工夫したりガチャを何度もするなどする必要はあるかもしれません。
GPTsに説明書のPDFを読み込ませて使い方を調べる
GPTsという機能ではPDFを参照することができます。これを生かして辞書のような使い方も可能です。
ここではGPTsの使い方については説明を省きますが、説明書のPDFがある製品であればどこに何が書いてあるかを自分で探すことなくChatGPTにお任せすることができて便利です。
上記のシンセのパラメーターを聞く作業も、ネットの情報を拾ってきてもらうよりもより正確な回答を得られるようになります。
コード進行を相談する
メロディをChatGPTに書いてもらう実験をしたことがあったんですが、かなり難しいです。
ただ、コード進行であれば提案してもらうことは可能です。
おすすめの方法は、まず好きな楽曲のコード進行を調べてからChatGPTに教え込みます。
その際に、「このコード進行は切ない感じがして好き」とか「これは明るい雰囲気が好き」のような特徴も添えておきます。
何曲か好みのコード進行を教えたのちに、「明るい曲のコード進行を4小節分、3パターン作って」みたいな感じで作ってもらいます。
こうすることで「好きな感じのコード進行だけどパクりではない」ものを生み出すことができます。
関連記事:音楽未経験者がDTMを始める時に最初の一手は何をしたら良いのか
今回紹介したもの以外にも、特に音楽未経験の方がDTMを始める時の一手目について解説した記事を貼っておきます。
リンク集的に他の記事も紹介してますので、気になるものがあればぜひ覗いてみてください。
最後に
今回挙げたやり方はあくまで一例なので、ChatGPTとコミュニケーションを取りながら、使いやすい方法を模索してみてください。
個人的に、まだGPTsを掘り下げられてないので、PDFを読み込ませて説明書として活用する方法はもっと多用していこうと思ってます。