2023年6月9日、Clipdropの新規の「Uncrop」がリリースされました。
Uncropは足らない背景を塗り足すことができる機能で、無料で使えるツールとは思えない精度です。
そんなClipdropの新機能ということで、取り急ぎ触ってみたファーストインプレッションだけをお伝えします。
目次
ClipdropのUncrop機能
Clipdropにアクセスすると、下の方にUncropが追加されていました。
使い方は簡単です。画像をドラッグ&ドロップしたら、
範囲を広げて、Nextボタンを押すだけの簡単作業です。ちなみに、サイズの上限は1024×1024ピクセルです。
生成された画像がこちら。
不自然なところもありますが、例えば生成された手などは思ったよりも自然です。
背景も自然に生成してくれた箇所もありました。
比較として、同じ画像を使ってAdobe Fireflyで左側の背景を生成したものをご覧ください。こちらはさすがに上手に作ってくれていますね。
UncropとAdobe Fireflyは元となるAIや生成モデルが異なるため、それぞれの良さがあって使い分けるのがいいと思います。
他にもいくつかUncropを使って背景を抜き出してみたサンプルを動画に載せてます。サンプルから再生されますので、よかったらこちらもどうぞ。
Uncropと似たことができる別サービス
足らない背景を生成するためにはこれまでもいろいろな方法がありました。
これまでいくつか紹介してきましたので、改めてリンクをまとめておきます。
コンテンツに応じる
まずはずっと愛用してきたPhotoshopのコンテンツに応じる。範囲指定した箇所の周りから予測して、コンテンツに応じた塗りつぶしをしてくれます。
Adobe Firefly
コンテンツに応じるの進化版とも言えるのが、先ほども少し触れたAdobe Fireflyのジェネレーティブ塗りつぶし機能です。
まだベータ版のため商用利用ができないものの、精度はかなり高いです。
Leonardo.AiのAI Canvas
Leonardo.AiのAI Canvas機能も優秀です。Adobe Fireflyと似たようなことが無料でできる上に、商用利用も可能です。
Clipdropでできる他のおすすめ機能
Clipdropはさまざまな写真加工機能が無料で使えるウェブサービスで、これまでほとんどの機能の使い方を解説してきましたし、仕事でも愛用しています。
特に、背景を消すRemove Background、不要なものをなぞるだけで消してくれるCleanup、解像度を上げてくれるImage Upscalerは、Photoshopヘビーユーザーの僕がClipdropを使うようになったくらい、精度が高くて信頼しています。
まとめ記事を作っていて、リンク集として使えますので、まずはこちらをご覧ください。
最後に
というわけで、足らない背景を生み出してくれるClipdropの新機能、Uncropを紹介しました。現時点ではまだリリースしたばかりで、ざっくりとしか触っていないまま紹介動画を作ってしまいましたが、なんとなくすごそうってことだけ伝わったら嬉しいです。
こういう作業って例えばサムネ制作の仕事ではよくやるんですが、Adobe Fireflyの正式リリースまでは頼りになりそうだなと思いました。引き続き使ってみて、便利な使い方とか気付いたことがあれば、情報を共有します。