別の記事で紹介したLeonardo.Aiのリミックス機能の続編について、簡素なイラストからリアルな写真が作れたので、手描きの落書きからだとどうなるか実験してみました。
結果、すごく上手くいきまして、手描きのイラストを使うことでポーズや構図をコントロールしやすくなるためメリットもありますので、手描きイラストを元にしてプロンプトをリミックスする手順と、気をつけたいポイントについて解説します。
目次
Leonardo.Aiで「落書き to Image」の実験
まずLeonardo.Aiにアクセスしたら、AI Image Generationのページに遷移して、Image to Imageの欄に手書きイラストをドラッグ&ドロップでアップロードします。
トップページに戻り、フィードを眺めてリミックスしたい画像を選んだら、Remixボタンをクリックします。
これでリミックスしたいプロンプトとネガティブプロンプトと生成モデルがセットされたので、画像を生成します。
生成された画像がこちらです。僕が描いた落書きの要素を反映しつつ、写真のような美しい画像が生成されました。
もちろん、これはプロンプトの作り込みがすごいためこのクオリティになっているのであって、落書きの画像を削除してからText to Imageで画像を生成してもこちらのように美しい画像を作ることができます。
ただ、落書きを元にしたImage to Imageで作ると、落書きに含まれている要素である背景の色や画角が強く反映されます。
プロンプトの入力だけだとカメラが寄り過ぎて頭が切れてしまっていますが、落書きを元にすると頭の周りに余白が十分取れています。
特にカメラをもう少し引きたいと思った時にコントロールしやすくなると思いました。
うまく生成できない事例
先ほどの例はうまくいったものですが、僕がテストしてみたところ失敗の方が多かったので、なぜうまくいかなかったのか考察します。
生成モデルによってうまくいかないことがある
先ほどの落書き画像とプロンプトのまま生成モデルだけ他のものに切り替えて画像を作ってみたところ、
カッコいい画像はできましたがコントロールはうまくいきませんでした。
生成モデルによってはうまく意図が伝わらないこともあるようです。
塗りが足らないとうまくいきにくい
また、例えばこちらの棒人間のような塗りが全然ない画像では、
全くうまくいきませんでした。
塗りは結構重要な要素のようで、なるべく塗り足した落書きを使ってリミックスしてください。
Scribble Diffusionを併用する
Scribble Diffusionという、落書きとプロンプトの入力から画像を生成してくれるサービスもあります。
一度こちらで画像を作ってから
その画像をLeonardo.Aiでリミックスした方が
落書きをアップロードするよりもうまくいくことが多かったです。
先ほど紹介した通り、画像全体が塗り足されていることがうまくいく要因だと思われます。
白紙に黒ペンでの落書きからだとうまく画像が作れない方はこちらも試してみてください。
Leonardo.Aiの関連記事
Leonardo.Aiは無料プランでも商用利用可能なAIイラストを生成できて、1日150枚と上限値も高めに設定されており、生成できる画像のクオリティーが高くて、Text to ImageだけでなくImage to Image機能もついている、優秀なウェブサービスです。
これまでにLeonardo.Aiについて書いた記事についてリンクを貼っておきますので、こちらもチェックしてみてください。
Leonardo.Aiの基本情報
Leonardo.Aiがどんなサービスか、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
簡素なイラストにプロンプトを組み合わせる「リミックス」
今回紹介した手描きの落書きから画像を生成する実験の前に、画像生成AIで簡単なイラストを作ってからリミックスしてみた結果をまとめてます。
また、リミックス機能の使い方についても詳しく解説してます。
写真からイラスト化
逆に、写真からイラストを作る方法についても試してみたところ、いい感じのアニメ絵を作ることができましたので、実験結果について書いた記事を貼っておきます。
最後に
僕の絵が下手なのでうまくいかなかった事例も多かったものの、絵がきれいに書ける方であればもう少しAIに意図を伝えやすくなるため、もっとうまくコントロールできるんじゃないかと思います。
Leonardo.AiのImage to Image機能は当面楽しめそうなので、今度は人物画像以外にも調査してみて、上手くいったら動画やブログで紹介しますね。