シネマティックな映像を撮影したくて、「log撮影」を始めました。
カメラの設定を開くとlog撮影にも2段階あって、8bitと10bitのどちらを使えばいいのか実際に撮り比べて分かったことをまとめておきます。
結論を先に書いておくと、僕はlog撮影するなら10bitで撮ると決めました。それくらい10bitでの撮影データが良くて、8bitでの撮影データはイマイチでした。
log撮影の8bitと10bitの違い
「log撮影」についてざっくり解説しておくと、ダイナミックレンジを広めに記録して編集時の自由度をあげられる撮影方法、っていう感じです。
通常では白飛びや黒つぶれしてしまうような状況でも編集で救えることが多く、綺麗な映像を撮りたい場合だけでなく、事故防止したい時にも活用できそうだなと思って使い始めてます。
編集の自由度が高まる一方、編集しないと彩度とコントラストが低いグレーがかった映像になっちゃうため、編集の手間がかかるデメリットもあり、シンプルに面倒で使ってこなかった撮影モードでした。
log撮影のメリットとデメリットについては下記の記事にまとめてますので参照してください。
僕はCanon EOS R6を使っていて、log撮影のモードを開くと二つの選択肢があり、比べてみたところ誰にでも分かるくらいの違いが出ました。
違いが分かりやすいところをキャプチャーしました。壁の辺りを見ると8bitの時に荒れちゃってるんですよね。
階調が細かい10bitではグラデーションが滑らかに、8bitでは荒くなってしまうんです。
8bitは、RGBのそれぞれが「2の8乗=256色」ずつあって、RとGとBの組み合わせで「256×256×256=16,777,216色」。
10bitは、RGBのそれぞれが「2の10乗=1024色」ずつあって、RとGとBの組み合わせで「1024×1024×1024=1,073,741,824色」。
再現できる色の桁が違いすぎて、8bitでは特にグラデーションを綺麗に見せたい時に不利に働いてしまいます。
僕はlog撮影するなら10bitしか使いません
先ほども書いたように、僕は事故防止用でlog撮影したいと思っていて、そういう意味では8bitでの撮影に魅力を感じなくなりました。
せっかくlog撮影しても、編集時にグラデーションを綺麗に再現できないとなると、それが事故ってるので。
log撮影すると決めたら10bitで撮ります。
最後に
log撮影はカラーコレクションやカラーグレーディングという編集作業をしないといけないものの、この編集作業自体に興味があって勉強中なので、自宅でのライトな撮影もlog撮影しておこうと思ってます。
引き続きいろいろ試していくので、何か気づきがあれば共有しますね。
ちなみに、最近4Kで撮影する機会も増えていて、こちらもメリットとデメリットをまとめた記事があるので参照してみてください。
正直、全部4Kで撮影したいのですが、EOS R6は30分くらい撮影したところで止まります…。