編曲家チーム「Super dolphin」なら編曲を依頼するときの諸々の問題を解決できる!

編曲家チーム「Super dolphin」なら編曲を依頼するときの諸々の問題を解決できる!
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2022年1月25日、匿名編曲家チーム「Super dolphin」の結成が発表されました。

曲は作れるけどアレンジができないという方が編曲家に依頼する場合、トラブルが起こることが稀にありまして、そんな問題点を解決してくれるのがSuper dolphinというわけです。

Super dolphinがどんなチームなのか見てみると、依頼する側にとっても、所属している編曲家にとってもメリットがあると感じましたので、僕なりに良いなと思ったことをまとめてみました。

編曲を依頼する際に起こる問題

例えば弾き語りができるシンガーソングライターがドラムやベースなどを入れたバンドサウンドの編曲を依頼したい時、弾き語りのデモを渡して要望を伝えて作ってもらい、仕上がったものを確認して修正したいところがあればそれを伝えて手を加えてもらい、という流れを繰り返して作っていくことになります。

そんなやりとりの中で発生する依頼者視点での問題点は、例えばこのようなケースが考えられます。

  • アレンジの方向性が思ってた感じと違う
  • クオリティが低く感じる
  • 金額交渉で揉める
  • 納期を守ってもらえない
  • 権利関係のトラブル

他にもいろいろとありそうですが、この辺りの話は聞いたことがあって、実際に起こりうる問題点です。趣味があって信頼できる編曲家と出会えた方は良いですけども、そうじゃない方にとっては上記のようなトラブルが一回でもあると次の一手を打つのに二の足を踏んでしまいますよね。

そんな問題点を解決するために立ち上げられたのが編曲家チーム「Super dolphin」です。

Super dolphinに安心して依頼できる理由

Super dolphinは、初めて依頼する編曲家にお願いするよりも安心できる要素がいくつかあるんですが、特に「手数料として3,300円支払うだけでキャンセル可能」な点がすごいです!

最終的に仕上がったものを聴いて気に入らなかったら、揉めることなくキャンセルできるってすごいことですよね。普通だったら気に入ってないアレンジを買い取らないといけなくなるか、全額とはいかなくてもいくらかキャンセル料を支払う必要はあるはずなんですよ。

キャンセルしても運営会社であるワールドスケープ社が買い取ることで、編曲家にはちゃんと報酬が入り、ワールドスケープ社は楽曲の再利用ができるため問題ないとのこと。

このキャンセルの安心感を踏まえて、先ほど挙げた問題点をSuper dolphinがどのように解決してくれるのか順番にご紹介していきます。

申し込みが楽

ウェブサイトより簡単に申し込むことができまして、テキスト情報とメロディを入れた音源、編曲のイメージをテキストで伝えたり似た音源で伝えて、あとはZoomで面談という流れ。

こちらはサイトのキャプチャーですが、弾き語りでも簡易的な打ち込みでも構わないとのことなので、気軽に申し込むことができますね。

ヒアリング専門スタッフによる丁寧な聞き取り

僕も編曲する側の人間として、依頼者のやりたいことを聞き取る作業が大変であることを理解しています。聞き取り時点でずれてるとアレンジはもっとズレますし、そこでやりとりが増えていき、お互いに負担になっていくという。よくある負のループです。

Super dolphinは、編曲家との間に入る聞き取り専用のスタッフが、双方の負担を軽減してくれます。

ソングライターとやり取りをするのは編曲家本人ではなく、ヒアリングを専門としたスタッフです。これにより安定した制作進行を実現しています。

もちろん、聞き取り専用のスタッフと依頼者との間でのすれ違いがないとは思わないですが、Zoomでの面談をして議事録の作成を行いそれを元に制作を進めるそうなので、比較的ズレが少なく進めていけそうです。

編曲家チームであることでクオリティが担保できる

Super dolphinに所属するために審査があり、編曲家のクオリティはある一定以上だろうというのは信頼していただくとして(サイトで視聴もできるのでそちらを聞いていただくと分かりやすいです)、チームであることのメリットがかなり大きいです。

Super dolphinには実力と実績を備えた複数の編曲家が所属しています。これにより幅広い音楽ジャンルへの対応と、スケジュールの柔軟性を実現しています。

例えば僕はロック系は得意ですけどオーケストラは苦手で、そんな僕にも「バラードにストリングスを入れて欲しい」という依頼は結構あります。そしてそれは苦手なりに作ったそこそこのクオリティで提供となるわけです。これがチームとなると様々なジャンルの楽曲を作ることができます。

また、一人で請けるとスケジュール的な問題が出ることがあります。手が回らないこともあるでしょうし、体調を崩したら制作が完全にストップします。チームだからこそ分業することもできるし、手が空いてる人が担当することもできて、納期を守ることができます。

権利関係がクリア

公式サイト内に「曲に関する金銭的権利は全てあなたのものとなります。」と明記されています。

編曲家がのちに権利を主張するようなことはないので安心です。

1曲88,000円という料金設定

料金は1曲あたり88,000円(税込)。これらのメリットがあってこの料金設定は絶妙だと感じました。

あまりに安いと編曲家の割に合わないですし、高いと依頼する側の負担がでかいし、良いバランスが取れた金額じゃないかと。

編曲家側のメリット

ここまでにもいくつか編曲家側のメリットとなる内容について触れてきましたが、プレスリリースに記載されていた文章を引用しておきます。

・チームとして依頼を受けるため、忙しくない時にだけ仕事を受けられる。また、苦手なジャンルの編曲を要求されることもない。
・匿名で受注することができるため「こんなに安く受けてるのか」「こんなに無名なアーティストもやっているのか」などと思われるブランド的リスクがない。
・納品物、納期、報酬、権利などのルールが統一化されているため、個別交渉の手間がなく、トラブルにもなりにくい。
・依頼者とのやり取りはスタッフが担当してくれるので「なかなかイメージのすり合わせができない」などの面倒な状況にならない。
・金銭の授受、音楽データの送受信、各種連絡などがIT化されており、スピード感を持って作業することができる。
・万が一キャンセルされても、ワールドスケープが買い取ってくれるので必ず報酬を受け取ることができる。
日本初の匿名編曲家チーム「Super dolphin」誕生。ソングライターが直面する「編曲問題」を解決|株式会社ワールドスケープのプレスリリース

視点を変えてみると編曲家側にもメリットが多いことが分かりますね。特に「匿名」なのがSuper dolphinの特徴で、それによりトラブルを軽減できるのが魅力的だと思います。

得意分野だけを突き詰めることができますし、忙しくない時にだけ仕事を受けられることで副業的に参加することも可能です。

編曲家チームへ参加することも可能

Super dolphinは編曲家を募集しており、ウェブサイトの下部に応募フォームへの導線があります。

これまでに紹介してきた通り、編曲家側にもメリットが多くリスクは少ないので、興味がある方はそちらから応募してみてください。

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