ビデオ会議用にコンデンサーマイク、動画撮影用にピンマイクを使うことが多いのですが、第三の選択肢としてショットガンマイク「Sennheiser(ゼンハイザー) MKE600」を購入しました。
Vlogなどで複数人の声を録りたい時に使いたいと思って買ったところ、狙い通りいい塩梅で録音できましたので、使用感についてレポートします。
Sennheiser MKE600
僕が購入したショットガンマイクは「Sennheiser MKE600」です。
MKH416という上位モデルもあるんですが、10万円オーバーなので躊躇してたところ、MKE600なら4万円ほどで手に入るのでこちらを選びました。
こちらが箱の外観。
箱を開けたところがこちら。MKE600の本体以外に、専用のケース・風防・ホットシューに取り付けるアダプター・カメラのステレオミニプラグ端子へのケーブルが付属します。
MKE600の本体。
電源スイッチとローカットのスイッチが付いてます。
端子はXLRなので使い勝手が良いです。
一般的なマイクケーブルを使うこともできますし、
付属のケーブルを使うことでカメラに直接挿すこともできます。
カメラの上部に設置してみました。こちらでは三脚に設置してますが、持ち上げて撮影する際には特に便利ですよね。
単三電池1本で動きます。また、ファンタム電源にも対応しているため、カメラ用のステレオミニプラグを使う場合には単三電池を、自宅でオーディオインターフェイスに挿して使う場合にはファンタム電源を、という使い分けも可能です。
MKE600を使ってみた感想
ショットガンマイクの強みは、狙った場所の音のみを録音することができて、環境音が入りにくいところ。MKE600はショットガンマイクらしくしっかりと指向性が強く、マイクが向いている方向の音のみをしっかりと録音できます。
指向性が強くて収音範囲が狭めではあるものの普段使いできる程度に広めで、3人程度並んで喋ってる分には同じ程度の音量で録れるのが便利だと感じました。そういった意味でVlog向けだなと。3,4人で街ブラするとして、周囲のガヤガヤをなるべく拾わずに済みます。
もちろん自宅で一人で使うのにも便利で、マイクスタンドで上から狙う感じで使うと、自分の声だけをクリアに録ることができます。
MKE600のマイクホルダーには三脚穴しか空いてないため、マイクスタンドに設置するための変換アダプターについて下記の記事でまとめました。
追記:上位機種「MKH416」を使ってみた感想
MKE600の上位モデル「MKH416」を撮影現場で使わせていただく機会がありました。
テレビの音声さんが使ってるレベルのマイクということもあって、素晴らしいクオリティでした。
予算が許すなら買いたいマイクではあるものの、比較したことでMKE600のコスパの良さがよく分かりましたよ。環境によってはMKE600でも全然問題ないと思います。
静かな環境が用意できるような、例えば自宅での自撮りではMKE600で全く問題ないです。外ロケではMKH416使いたいですけど、マイクと口の距離を近づけられるような画角で撮影するならMKE600で十分です。
結局は口とマイクの距離の話なんですよね。MKH416はちょっと離れてても綺麗な音が録れます。
コンデンサーマイク・ピンマイクと比較して
冒頭にも書きましたが、ビデオ会議・生配信・動画撮影などで使うマイクの選択肢としては、ショットガンマイクの他にコンデンサーマイクやピンマイク(ラベリアマイク)があります。
どのマイクにも特徴があるためシーンに応じて使い分けるのが良いので、それぞれのメリット・デメリットを改めてまとめておきます。
まず分かりやすいのはピンマイクで、環境音を拾いにくくて喋り声を明瞭に録音できるものの1人の声しか拾うことができないため、複数人の音声を録りたい場合は人数分のピンマイクを用意する必要があります。
複数人で話す場合にはコンデンサーマイクのような広い範囲で収音できるマイクは有利ではありますが、感度が高すぎて環境音を拾いすぎるのがデメリットです。なので結局コンデンサーマイクを使うのは、例えば「ナレーション」のような、静かな環境下で高音質での録音をしたい場合に使うことが多いですね。
今回ご紹介したショットガンマイクはピンマイクとコンデンサーマイクのデメリットを補う立ち位置のマイクで、環境音をなるべく入れずに複数人の喋り声を録りたい場合に活躍してくれます。
また、僕が使ってるピンマイク「Sennheiser XSW-D」は充電が煩わしかったんですが、MKE600では単三電池が使えるため充電しておいた電池を入れ替えるだけで長時間使えるのも嬉しいところです。
コンデンサーマイクとピンマイクについては過去記事がありますのでこちらもぜひご覧ください。
最後に
マイクの種類が揃ってきたので、シーンに応じて使い分けができるようになってきました。
マイキングによってもいろいろ楽しめそうですし、実験結果はまたブログで共有しますね