コロナ禍で生配信需要が一気に高まりまして、機材を集めてる方も多いと思いますが、僕も一通り機材が揃ったのでここらでまとめておきたいと思います。
生配信と言ってもいろんなやり方があるので、今回は現場での映像や音声を配信するような、イベントを生配信でお届けするための機材をご紹介します。
目次
イベントの生配信をするために必ず用意したいもの
まずは、イベントの生配信をするために必ず必要になる機材をまとめておきます。
そこそこのスペックのパソコン
まずはそこそこのスペックのパソコン。WindowsでもMacでもどちらでも大丈夫ですし、ハイスペックである必要もありません。あんまりにも動作が重いとまずいですが、普段からそこそこ快適に使えるスペックなら大丈夫だと思います。
ライブ配信をしたいだけであればYouTube Liveなどで手軽に配信できますが、動画にロゴやテロップをかぶせたり、静止画を表示した待機画面的なものを作っておきたいなら「OBS」っていう無料で使えるソフトを使うと便利です。Windows・Mac両対応です。
また、StreamYardというサービスを使えばソフトすら必要なくブラウザベースでいろんなことができるようになるのでおすすめです。
お好みのカメラとレンズ
パソコンさえあればパソコンのウェブカメラを使って配信も可能なので、画質を問わないならカメラすら必要ないんですが、やはりちゃんとした映像をお届けした方が良いと思うので、好みのカメラとレンズを用意しましょう。
カメラ選びについては下記の記事にまとめてあります。
ちなみに、僕はCanon EOS Rを使ってます。用途や予算、どういう絵を撮りたいかによって変わってきますけども、可能であればフルサイズのカメラ買っておいた方が良いんじゃないかと思ってます。
三脚
カメラを立てるために三脚も必要です。安いものでも良いので、カメラの重量と相談しながら倒れにくいものを選んでください。
僕が使ってるのはManfrottoの「MK055XPRO3-3W」。重いので安定感はありますが、持ち運びは大変かもしれません。
ビデオスイッチャー・ビデオキャプチャーカード
映像をパソコンに送るためにはその入り口となるビデオキャプチャーカードが必要です。
1カメであればビデオキャプチャーカードであればなんでも良いですが、2カメ以上使いたい場合はビデオスイッチャーという機材が必要になります。
4カメまでなら「ATEM Mini」が安価でおすすめです。他のメーカーだと同じスペックの製品が10万円以上するのに、ATEM Miniは3万円台と破格です。
ATEM Mini Proという製品もあって、「有線LANポートが欲しい」「4カメ全ての映像がどう映ってるのか確認したい」「外部ストレージを接続して録画を残したい」という場合にはこちらを選んでください。ただし金額は7万円ほどとちょっと高いです。
詳しくは下記の記事をどうぞ。
マイクとオーディオインターフェイス
次に音声を取り込むために、マイクとオーディオインターフェイスを選びましょう。
マイクはテレビで音声さんが持ち歩いてるようなガンマイクを使うか、演者一人ずつにピンマイクを用意するかのいずれかが良いと思います。
人数が多かったり楽器演奏などがある場合には前者、数人であれば後者がおすすめです。
僕は無類のピンマイク好きでして、配信用には「Sennheiser XSW-D ラベリアセット」を使ってます。これを人数分用意して演者につけてもらうと、周りの音を拾いにくくてそれぞれの人の音量も調整できるので便利です。
オーディオインターフェイスというのはマイクで拾った音声をパソコンに入力するための機材で、価格も機能も様々ですが、必要となるマイクの数だけ入力数のあるものを選んでください。
僕は「Steinberg UR44C」を使ってます。入力ポートが4つあるので最大4つのマイクを挿すことができます。
UR44Cについてはレポ記事書いてますのでこちらもぜひご覧ください。
また、オーディオインターフェイス選びのポイントについて、動画で解説してます。こちらも参考になると思います。
ケーブル類
これまで紹介してきた機材のためのケーブル類ももちろん必要です。
基本的には機材を購入したらその機材についてくるケーブルで問題ないと思いますが、不足分があれば買い足しましょう。
例えば、MacユーザーであればUSB-Cポートなので、USB-Aのケーブルから変換するアダプターなどが必要になる場合もありますので、その辺りは入念にチェックしておいた方が良いです。
できれば用意したい機材
パソコン・カメラ・マイクとそれらを入力するための機材があればイベントの様子を配信することができますが、用意しておくとよりクオリティをあげられたり操作が楽になるものについてご紹介します。
照明と照明スタンド
照明でクオリティがだいぶ変わります。リングライトのような手軽なものでも良いのであった方が良いと思います。スマホだけで配信している方もリングライトのような照明機材を使ってる方は多いですよね。
僕はLEDライトを照明スタンドに取り付けて、アンブレラを使って光を拡散して使ってます。
照明についてはこちらの記事で解説してます。
また、2つ以上照明があると影を消すこともできて便利だと思います。
ミキサー
オーディオインターフェイスの入力数が足らない場合はミキサーを使うと解決できます。ミキサー型のオーディオインターフェイスもありますので、その辺りはお好みで。
ミキサーがあることで音量調整は楽になると思います。UR44Cなどのオーディオインターフェイスの場合はミキサーのソフトが付くのでパソコン内で調整も可能ですが、ミキサーは物理的に操作可能なのでとっさの時にコントロールしやすいんですよね。
サブディスプレイ
ノート型のパソコン1台だけだと確認する画面が多すぎてディスプレイが狭く感じるので、サブディスプレイがあると便利です。
現場と遠隔地をZoomでつないで配信するという状況の場合は「サブディスプレイに映ってる映像をOBSでキャプチャーして配信」するために必須です。
予備のケーブルや変換アダプターなど
現地に行ってみたら思ってた状況と違ったり思わぬトラブルがあったりもするので、そういう時に対応できるために予備のケーブルや変換アダプターがあると解決できることもあります。
先日配信のサポートをしたんですが、USB-CポートにLANケーブルを突っ込むための変換アダプターさえあれば対応できたのに、それがなかったために現場の機材を全て借りてゼロから環境構築し直して配信することになりました。現場の方にご迷惑をおかけしましたし、あらゆるトラブルを想定して予備の機材を持っていくべきだなと感じました。
ノイズ除去ソフト「iZotope RX 8」
個人的には必須レベルで重宝しているソフト「iZotope RX 8」もおすすめです。エアコン程度のノイズは全部カットできます。
生配信でも使うことができますので、詳しくは下記の動画をご覧ください。OBSで使う際の設定方法についてご紹介してます。
インターネット回線は現地のものを使わせてもらう
配信イベントで最も大事なのがネット環境です。配信の時間にもよりますが、流石に携帯のテザリングではあっという間に上限まで行ってしまうので、現場のインターネット回線を借りましょう。
Wi-Fiを借りるのであれば上り下りの速度を事前にチェックしておき、もし有線でつなぐことが可能であれば有線LANで配信した方が安定感が増します。
Zoomを使った生配信をしたい場合は
イベントの現場を直接生配信したい場合の機材について紹介してきましたが、Zoomを使った生配信の場合に揃えておきたい機材についてもまとめました。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
最後に
現場に行ってカメラやマイクを用意してイベントの配信をする場合には今回紹介したような機材があれば良いかなと思います。
もちろんやりたいことによってはより必要なものも不要なものもあるはずなので、あくまで参考程度に留めていただいて、ご自身の環境に合わせて調整してくださいね。