ライブの撮影をさせていただく機会が多いのですが、先日動画撮影を担当しまして、その際に音声データを綺麗でかつ迫力のある仕上がりにできたので、その時の録音方法と処理の仕方についてご紹介します。
使う機材もそんなに高いものではないですし、動画撮影を普段からしているのであれば持っている人も多いのではないかと思います。
ライブの音声を録音した機材
録音に使ってる機材ですが、PCMレコーダーとGoProの2つです。
僕が使っているPCMレコーダーは「TASCAM DR-40」です。
そしてGoPro。僕はGoPro HERO7 Blackを使ってまして、これ以降のものであれば音声を綺麗に録れるはずです。ネット情報によるとHERO6はマイクの評判が良くなかったので、なるべく新しいモデルを使った方が良いでしょう。
ライブの音声の録音方法
まずPCMレコーダーはPA席に置かせていただきました。PCMレコーダーはお客さんが聴いてる音に近いため確実に録音しておきたいんですが、手拍子やちょっとした会話などの演奏以外の音も入りがちです。
そういった環境音を打ち消すために、最前列で映像を撮影していたメインカメラ「EOS R」の音声を使おうと思ったんですが、実は映像にも保険をかけていてEOS Rの上にGoProを乗せて撮影していたんですね。
映像編集の段階でEOS RとGoProの音声を聴き比べてみたところ、GoProの方がクリアで迫力がありまして、PCMレコーダーの音声と混ぜてみたところかなりいい塩梅になりました。
そうやって撮影したのがこちらの動画です。
欲を言えばライン録音したものがあると、歌などがよりクリアに仕上がりそうという印象がありますので、
- PCMレコーダー
- GoPro
- 可能であればライン録音した音源
の3つがあるとライブ動画のクオリティが上げられると思います。
また、GoProじゃなくてもPCMレコーダー2台体制で、PA席に1台・カメラの上に1台という録り方でも良いと思いますが、PCMレコーダー2台持ってる人って少ないだろうなと思うので、GoProで大丈夫ですよという感じです。
録音した音声データを処理する手順
僕は映像編集にAdobe Premiereを使っています。GoProの音声データは映像と一緒になっているのでそのままPremiereにぶち込みますが、PCMレコーダーの音声データは一度Logic Pro Xで処理しています。
LogicじゃなくてもDAWならなんでも良いと思いますが、なぜ一度DAWで処理をするかというと、音声データの処理と音圧稼ぎを短時間で楽にやりたいからです。
具体的には、iZotopeのNeutronとOzoneを使って処理しています。ほぼオートで仕上げてくれるので圧倒的に時間を短縮できるんですよ。
詳しい使い方については下記の記事をご覧ください。
最後に
こだわりだすとガンマイク2本立てたりとか、ラインで全ての音をパラで録っておくとか、かなり大掛かりになってしまうので、ライブハウスクラスであれば今回紹介したセットで十分だなと感じてます。
PCMレコーダーとGoProの音声データの組み合わせは思ってた以上に良かったので、機材を買い足すことなくこの体制でしばらくやっていけそうだなと思いました。
ライブ演奏を動画で残しておきたい方は是非参考にしてみてください。