フリクル主催イベント「CDが売れない時代に、アーティストが今すぐやるべきこと」トークライブ&交流会 Vol.3に参加してきました。
結論から先に言うと、ものすごく刺激的なイベントでした!
目次
フリクルというサービスについて
まず最初にフリクルというサービスについて。
フリクルは、メリディアンローグ(のちにSONALIOに改名)のドラマー海保氏主催のミュージシャン支援サービスです。
海保さんはメジャーデビューをしたにも関わらず音楽で生計を立てることのつらさをリアルに味わった経験から、音楽でどうやって収入をとったらいいのかを真剣に考えてフリクルというサービスを提供してくれています。
海保さん自身も活用しているフリクルというサービスをまずは僕たちアーティストが知っていく必要があるなと思ってます。
使うか使わないかは知ってからでいいので。(←なにしろ僕がまだ登録しただけで使ってない…。)
海保さんによるオープニングトーク
まずは海保さんのご挨拶程度のオープニングトークセッション。
印象に残ったのは
- 音源はコピーされるので売れない=売り物にはならない。
- コピーされない売り物は「体験」と「物体」、つまり「ライブ」と「グッズ」。
という点ですね。
やはり我々アーティストは如何に体験を売って行くかを考えていかないといけないですね。
SPINAPPとFizzKicksの深堀さん
次にSPINAPPとFizzKicksというサービスを運営している深堀さんのトークコーナー。
どちらのサービスも僕は知らなかったんですが、なかなか新しいサービスだなと思いました。
SPINAPP
スマホアプリではなく、オンラインで使うアプリサービス。アーティスト用のホームページを作るようなイメージですね。
FizzKicks
CDの代わりにミュージックカードを使ってお客様にダウンロードしてもらうというサービス。こちらもなかなか新しい切り口だなと思いました。
トークセッション
この日のメインイベントは4名の方のトークセッション。(4名の方のプロフィールは後ほど記載してますので後ほどご覧ください。)
テーマは4つあったのですが、テーマの垣根を越えて、イベント中に印象に残った事を箇条書きしていきます。
- 音楽業界は十分エンターテインメントしている。
- ユーザーは音楽聴くだけでは物足らない。視覚ありきになってる。音楽業界イコール映像業界になってる。
- 音楽を聴くだけ、音楽を演奏するということはマニアックになってる。
- 逆に面白いフェイズにきてると考えてもいい。
- CDは一つのツールでしかなくなる。グッズと同じ。
- Spotifyのような月額課金で聞き放題になっていく流れはあるが、音楽と接触する時間と機会は増える。
- 自分でマーケティングするしかない。
- ある程度の動員がないとレコード会社の新人育成・新人開発のようなことさえしてもらえない。
- TUNE COREのようなサービスはそもそもアーティストから興味をもたないと使わない。
- いい曲作ってればおっけーという発想ではダメなのは昔も今も変わない。
- アーティストがこういうことに興味を持たなすぎ。
- アーティストが行動しないと波は立たない。
とにかくアーティストがこういうことに興味を持たなすぎであるということに強く共感しました。
アーティストに一番伝えたいことはなんですか?
最後に皆さんから「アーティストに一番伝えたいことはなんですか?」という質問に答えていただいた内容です。
- 夢は具体的に細かくイメージしておく。
- 必要なのは、インディペンデント力とグローバル力。
- みんなが使うツールは変わらない。(Facebook, YouTube, Twitter, ブログ)
- ビラと全国ツアーは意味ない。
- 目に付くツールは全部使ったほうがいい。
インディペンデント力大事ですね。アーティストからどんどん考えて動いて行かないと。
そして、使ってるツールはFacebook, Twitter, YouTube, ブログといったみんな一緒のものなのであとはやり方だなと。
ここにフリクルやTUNECOREといったサービスと足していくかどうかという感じですね。
また、僕はこのブログでももっとアーティストに向けたメッセージを発信していくべきだなと実感しました。
一気に箇条書きで書いてしまったので、実際に登壇者が伝えたいメッセージとは違ったメッセージが伝わってしまったらすみません。
登壇者4名のプロフィール
今回の登壇者4名のプロフィールをご紹介しておきます。
▼写真左から海保さん、緒方さん、湊さん、堀さん。
●海保けんたろー 氏(ドラマー、フリクル代表)
1981年東京生まれ。高校の時ブラスバンド部に入りパーカッション担当になったのをきっかけにドラムを始め、22歳頃からプロとしての活動を開始。
「キマグレン」など数々のアーティストのサポートドラマーとしての活動の傍ら、2006年より「海保けんたろードラム教室」を開講。
また、バンド「メリディアンローグ」のドラマーとして2008年にメジャーデビュー。
しかし音楽業界の構造に疑問を持ち2010年に独立。翌年起業し、株式会社ワールドスケープ代表取締役に就任。アーティスト支援サービス「フリクル」 http://frekul.com/ を公開した。
●緒方 恵 氏(東急ハンズ コミュニティマネージャー、元ミュージシャン)
1981年 東京都生まれ。
日本大学芸術学部映画学科在籍時より、フリーランスにて楽曲制作の受託・受注を始める。
バックバンドやサポートメンバー等の活動も同時進行しつつ、作曲家活動を行うも、体調不良により一線から退く。
現在は東急ハンズのIT部門にて新規WEB施策開発やソーシャルメディアマーケティングの運用を担当している。
ソーシャルメディアの企業活用についてのセミナー登壇実績多数。
また、個人活動にて、「音楽×IT×ソーシャルメディア」を旨としたシンクタンク集団「soundtribe」を結成し、エヴァンジェリング活動の準備中。
●湊 景太 氏(TUNECORE JAPAN 取締役)
1980.2.7 32歳
チューンコアジャパン株式会社 取締役
新潟県新潟市生まれ。2001年、アメリカ、ロサンゼルスへ渡米。約5年間のアメリカ生活を終え、2006年、日本に帰国。
同年7月、エイベックス・グループに就職。
著作権利用開発、商品企画、制作、マーケティング業務に携わる。2011年9月エイベックス・グループを退職後、2011年12月、TUNECORE JAPANの立ち上げに参加。
現在、夢を追いかける日本全国のミュージシャンの方々にTUNECORE JAPANのサービスを普及すべく奮闘中。
●堀 倉彰(クラーキー)氏(フリーランス・ピアニスト、作編曲家)
1988年6月9日、千葉県市川市生まれ
ふたご座、典型的なO型
都内を中心に、様々なアーティストのサポートとしてライブやレコーディングに参加する他、楽曲提供やイベントプロデュース、ピアノ・理論のレッスン等、活動は多岐にわたる。
この秋には、西野カナ『Kanayan Tour 2012 ~Arena~』に一部参加。
自身のイベントとして、高校卒業時に『ホリっ子club’07』を開催。初のライブハウス貸切に200人を動員し、好評を博す。その後も、多方面で活躍するプレイヤー・アーティストが一堂に会するイベントとして、年に一回継続している。
また、2012年よりアコースティック編成の『ホリっ子cafe』をスタート。ソロピアノによる、お客さんからのお題やリクエストにその場で応える即興演奏のコーナーが毎回人気を集めている。http://youtu.be/wTgOVAODwDU (2012.06.20 @中目黒 楽屋)
http://kuraakihori.com/
最後に
セミナーにはたびたび足を運んでますが、音楽クラスタでのこの手のイベントは初めてでした。
音楽業界をもっと盛り上げていきたいですね。
僕もStagenoteというサービスで違った角度から仕掛けて行ってますので、よろしければ公式サイトを覗いてみてください。