「粗品ロケ」で動画の音声が録れてなかった問題について考える

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霜降り明星粗品のYouTubeチャンネル「粗品のロケ」で、機材トラブルにより映像に音声入ってなくて10本分がお蔵入りになったと聞きました。

撮影する人間としてめちゃめちゃゾッとする話で、人ごとじゃないので、僕が普段やっている「カメラの音声が撮れてなかった場合を想定した機材セット」を紹介します。

Vlogやロケなどでの機材セット

「粗品のロケ」での該当動画がこちらです。

まず前提として。今回粗品のYouTubeチャンネルでは旅行中にカメラを回す、Vlogっぽいラフなスタイルでのロケを行っていたそうです。

というわけで、ロケを行う際の機材構成を考えてみます。

まず、全員にピンマイク型のレコーダーをつけて、回しっぱなしにします。

僕はZOOM F2-BTというピンマイク型レコーダーを愛用していて、小型で邪魔にならず、電池交換式のため充電切れの心配も少なく、長回しできます。

そして、カメラは2台以上回すようにします。音声はもちろん、映像が撮れてなかったトラブルがあり得るので、カメラを複数台回しておきたいです。

1台はディレクター的立ち位置の人が回し、あとは演者がアクションカムを持っておくとか、簡単に撮影できる方法で構いません。

ピンマイクが邪魔くさいと思われる方は、アクションカムの台数を増やして対応でもいいと思います。アクションカムに録音された音声を保険として使う想定です。

アクションカムは、最近だとOsmo Pocket 3が良すぎるので、これを演者の人数分持っておいて全員で撮っていてもいいと思います。

対談ものならピンマイク+カメラ+レコーダー

僕は対談ものの動画をよく撮影するので、その時の機材構成を紹介しておきます。

まず、カメラは必ず2カメ以上にします。引きと寄りを撮りたいからです。

引きと寄りを押さえておくことで、編集時に不要な箇所をカットしても絵が自然に繋がります。

音声はカメラにガンマイクをつけて録っておきますが、こちらは保険です。

音声の本命はピンマイクで、先ほど紹介したZOOM F2-BTを使ってます。

最近ではRODEのWireless PROなどが優秀なので、ガンマイクをつけてない方のカメラに音声を入れてもいいかもしれません。

ピンマイクとガンマイクで大体大丈夫なんですが、カメラよりも近い位置にPCMレコーダーを置いておけば、音声の保険としてはより安心です。

めんどうな時はスマホで撮り合い

ここまでは割とガチめな機材構成で、旅に行った時のついでに撮るにはめんどうなのも事実です。

ホントの最小構成は、全員でスマホで撮り合いです。

メインの映像を撮る人を1人決めておいて、基本的にはそれを使います。

メインの映像にトラブルがあった時のために演者や、演者じゃなくてもその他に同行者がいればスマホで撮っておきます。

ただ、アクションカムよりも持ち歩いての撮影はしにくいので、演者はアクションカム、映らない同行者がスマホで並行して撮影、みたいなハイブリッド型がいいかもしれません。

なんにせよ、音声が近くで録れるように手持ちのカメラの台数を増やすのが良いです。

最後に

今回の件は残念なことでしたが、次回以降のトラブルを防ぐために考えられることはこのあたりかなと思います。

僕自身、ピンマイクが止まってたとか、録画ボタンを押したつもりが「押して止める」としてしまって撮れてなかったとか、トラブルの経験はあるので、今後も気をつけていきたいと思います。

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