副業と同じ読み方でややこしいんですが「複業」という働き方があります。
僕は、副業ではなく複業で生きていまして、そんな複業で稼いでいる僕視点での複業のメリットと、複業を育てる際の考え方についてまとめておきます。
副業と複業の違い
まずは、副業と複業の違いについて定義しておきましょう。
副業とは、本業の傍らで収入を補完するための仕事を指し、「サイドビジネス」として位置づけられるものです。
本業では大きな金額を安定して稼いで、副業では少額を稼いで少々不安定、というイメージがあります。
一方で複業は、異なる複数の仕事に取り組み、それぞれが主要な役割を持つものを指します。
複業のどれもが本業であり、収入の入り方はどれも多少の不安定さがありつつも、複数の事業によってその不安定さをカバーしている印象です。
収入の大小や取り組んでいる仕事の数など、人によってさまざまなのでいろんなケースがあるため、複業と副業の間に線を引くというよりもグラデーションだと思います。概ねこんなイメージというざっくりとした定義だと思っておいてください。
複業のメリット
複業は、いきなり収入が断たれるリスクを減らせることがメリットだと感じてます。
本業の傍らで副業を1つしていた場合、いきなり本業がなくなったら副業しか残らずにダメージがでかいです。
複業の場合、何か一つの仕事がうまくいかなかったとしても、他の仕事でカバーすることが比較的容易です。
一つの仕事に専念してスキルを伸ばしていく生き方も素敵だとは思うんですが、少なくとも僕はさまざまなスキルを身につけて、それらのスキルを掛け合わせながらいろんな仕事をして生きていく方が、心地良く生きていけると感じてます。
その心地良さは、自由に仕事をできていることとか、好きなことをしているということもありますが、収入がいきなりゼロになるリスクを減らせていることの安心感からも来ていると思ってます。
複業の育て方
複業での働き方に魅力を感じてますが、僕もいきなりいろんな仕事を始めたわけではありません。
最初は1つの副業から始まり、2つ目の副業もうまくいき、それらの収入が主業の収入を超えたあたりで事業化を検討し、起業してからは毎年の稼ぎ方が変わるくらいいろいろなことにチャレンジして、少しずつできることを増やしていきました。
枝が伸びていくイメージで、伸びていった枝は伸びながらも太くなり、そこからさらに枝が分かれて、っていう繰り返しをしていきました。
僕の経験上、複業はスキルの掛け算で生み出しやすいため、掛け合わせられるスキルが多いものを学ぶと展開しやすいと思います。
僕の場合は、Photoshopを習得したことで、フライヤーなどの紙ものが作れて、UI・バナー・アイコンなどのウェブものが作れて、映像制作にも使えます。Photoshopはスキルとして汎用性が高いです。
実現可能性が高そうな掛け合わせるスキルの事例としては、「執筆×趣味」とか。
もちろんかなり詳しくないと趣味をスキルにまで高めるのは難しいかもしれませんが、好きなことと得意なことの掛け算は趣味の数だけ横展開できるので、ものすごく詳しくなると強いです。
ゲームが好きでゲーム雑誌専門ライターをやっていた方が、バイクに乗ってるからバイク雑誌の執筆もできるようになって、バイクでいろんなところのラーメン食べ歩いてたらラーメンの連載を持つようになった、みたいなことが起こり得ます。
「執筆×趣味」の例だと執筆縛りになってるので複業感は薄いですが、展開の仕方としてはイメージしやすいと思います。
何かしらのスキルがないと複業は難しい
以前に「得意なことがない人に副業や複業をおすすめするのが難しすぎる」という話を記事にまとめました。
副業を一つ始めるだけならさほどスキルを気にせずともなんとかなるところもあるんですが、複業を目指すとなるとスキルアップは必須です。
まず一手目の副業を始める際には下記の記事を参照してみてください。初手からスキルアップの導入くらいまでをざっくりと解説してます。
そして、スキルの高め方についてはこちらの記事をどうぞ。
複業について以前に語った動画まとめ
過去に複業について語った動画が2つあります。
一つは「おんてら~大人紹介イベント」という、高校生向けに普段出会うことが少ないタイプの大人を紹介するっていう形でウェビナーをしました。
もう一つは僕が「はたらくch」というYouTubeチャンネルを立ち上げた時の動画です。このチャンネルは今は動けてませんが、いろんな仕事を紹介していきたいと思って作りました。
最後に
僕は器用貧乏タイプなので、一つのことを極める道を選ぶと茨の道すぎると思って舵を切り、複業によってようやく生きていくことができた人間です。
自分にはピッタリとハマった生き方だと思っていて、こういう働き方が向いているけど知らないだけっていう方もたくさんいると思ってこのような記事を書きました。
副業ではなく複業という考え方があることを知ってもらえるだけでもこの記事の価値があると思ってます。誰かの参考になれば幸いです。