芸能界でよく使われる「ニン」の表記が「人」じゃなくて「仁」だった

芸能界でよく使われる「ニン」の表記が「人」じゃなくて「仁」だった
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テレビ番組などで「ニンに合う」「ニンがある」「ニンが出る」という言葉を聞く機会がありました。

芸人さんが特に使っている印象で、前後の文脈から「人間性」みたいなことを言ってると思ってたので「人」だと思い込んでましたが、「仁」であることを知りました。

この「仁」について調べたことをまとめておきます。

「仁」が使われている事例

「仁」が使われている事例があったので動画を貼っておきます。「仁が出る」という言葉が出た瞬間から再生されるようにしましたので、お時間ありましたら少し戻して文脈も見て欲しいです。

こちらの動画で振られたテロップには、「人」ではなく「仁」と表記されてます。

この動画を見るまでは「人」だと思い込んでたんですが、意味合いとしてはそれまで持っていた印象と変わらず、人間味とか個性とかキャラクターみたいな意味で使われているように汲み取れます。

このほかに「仁」の使用例でよく聞くのは、「コントのネタが仁に合ってきたから優勝できた」みたいな使い方です。こういう使い方をしている動画を探してたんですが見つけられず…。良い使用例を見つけたら関連動画をこちらに貼りますね。

元々は歌舞伎用語から芸能界の用語に

「仁」について調べてみたところ、下記の記事に辿り着きました。

こちらの記事で「仁」について解説されている部分を一部引用します。

歌舞伎の仁(ニン)というのは、簡単に言えば、その役柄が持っている雰囲気・「らしさ」ということになると思います。

やはり意味としては間違ってなかったんですが、歌舞伎の用語を現在でも芸能界で使っていることで、表記としては「仁」が正しいということですね。

芸能界用語「かかる」について

「仁」と同じように「かかる」という言葉も芸能界でよく使われていて、それでいて勘違いしやすい言葉の一つです。

前後の文脈から、雰囲気としては「勢いがありすぎる」とか「思い切りが良すぎてメチャクチャなことをする」みたいなイメージを持ちやすく、「エンジンがかかる」と間違えている方がいるようです。

この「かかる」という言葉は、元々は競馬用語で「騎手が馬をなだめても言う事を聞かずに前進していく」ことを指すそうです。

こちらの詳細は下記の記事にまとめてますので、よかったらこちらもご覧ください。

お笑い芸人がよく使う「かかる」はエンジンがかかってるのではない
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最後に

日本語に興味があるので、こういう「特定の業界で当たり前のように使われている言葉」を深掘りするのが好きです。

言葉の由来がわかっていると、自分でも自信を持って使えますし、「仁がある」とか「仁が出てくる」という言い方は芸能界じゃなくても使い所があるシチュエーションなので、良きタイミングがあれば使ってみたいと思います。

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