YouTubeを長年やってきて、動画制作が大変な作業であることをめちゃめちゃ分かってます。
この記事を書いている現在もYouTubeの更新止まってますし、一回止まると復帰も大変です。
それくらい大変なので、YouTubeを始めたばかりの方がショート動画に手を出す気持ちもわかるんですが、個人的には「長い動画作るのめんどくさそうだから、とりあえずはショート動画作ろう」という発想から始まるショート動画運用はおすすめしません。
今回は、ショート動画だけの運用が難しい理由について解説します。
ショートのノウハウしか貯まらない
長尺動画というか、通常の動画投稿をする場合、その動画をショート動画に作り替えることは簡単です。
例えば5分の動画を毎日投稿していて、ショートに60秒の尺で編集し直してアップするのはそんなに大変な作業じゃないんですね。
つまり、通常の動画投稿を行っている人は、ショート動画も並行して運用していくことが可能です。
逆にショート動画をメインで作っていると、それを長く編集することは難しいです。撮影時点でショートを意識してると撮れ高が足らないんですよね。
なので、ショート特化のノウハウしか貯まらずに、通常の動画投稿を始める時に限りなくゼロに近いところからスタートすることになってしまいます。
ショートの方がパートナープログラムのハードルが高い
YouTubeのパートナープログラムにて特定の条件を達成すると収益を受け取れるようになります。
条件はちょっとずつ変わっていくので、あくまでこの記事執筆現在の条件ではありますが、収益を受け取れるラインは下記の通りです。
- チャンネル登録者数1,000人以上
- 直近12か月間に公開された動画の総再生時間が4,000時間以上
- または直近12か月間に公開されたショート動画の視聴回数が1,000万回以上
最後の「または」っていうショート動画限定の条件は、かなりハードルが高いです。
僕の経験上、チャンネル登録者数1,000人ほどの段階だと、1つ2つ動画をバズらせたくらいでは達成できません。
ショートの方が収益性が低い
さらに収益を受け取れるようになった後も大変で、ショート動画は1再生あたりの広告収益がかなり低めに設定されています。
YouTube側から公式な発表があるわけではないのであくまでネット上での情報による予測の数値になってしまいますが、概ね下記の金額くらいになりそうです。
- 通常の動画:1再生あたり0.5円前後
- ショート動画:1再生あたり0.005円前後
仮に上記の金額設定だったとして、通常の動画投稿で100万回再生されたら50万円、ショート動画なら100万回再生されても5,000円です。
動画のジャンルなどによって広告単価が変わるのであくまで一例ですが、同じ再生数でもこれくらいの違いが生まれるのは間違いないです。
最後に
TikTokやリールと合わせてショート特化で行くのも悪くないとは思いますが、個人的には10分前後のコンテンツを作ることを意識して動画制作をし、それの宣伝用にショート動画も作るっていう発想の方がよりノウハウを貯められていいんじゃないかと思います。
ショート動画であることが強みになるアイデアを持ってショート動画に特化した運用をするのであればいいんですが、安易に手を出すのはおすすめできないと感じてます。
そして最後に、YouTubeを始めるにあたって準備を入念にしすぎて始めない人がたまにいるので、そんな方の背中を押す記事へのリンクを貼っておきます。