2023年4月4日にMidjourneyの新機能「describe」が実装されました。
アップロードした画像を解析してプロンプトを作り出し、そのプロンプトから画像を生成してくれる、Image to Imageに近い機能なんですが、プロンプトを作り出してくれるのが最高に便利だったので紹介します。
目次
Midjourneyのdescribeの使い方
TwitterなどでAIイラストを見ていると「この画像ってどんなプロンプトで作られた画像なんだろう」と思うことが多々あり、describe機能のおかげで画像から簡単にプロンプトを予測することができるようになりました。
何枚か試してみたところ全く同じような画像は作り出せないものの、元画像の要素は汲み取って新しい画像を生成してくれましたので、僕の実験結果をご覧ください。
では、Midjourneyのdescribe機能を使ってみます。DiscordでMidjourneyのサーバーに入るか、Midjourney BotのDMでコマンドを入力します。
テキスト入力欄で「/des」と打ち込むと候補にdescribeが出てきますこちらをクリックします。
画像をアップロードする画面が出てきますので、ここに好きな画像をアップロードします。
まずはLeonardo.Aiで作った女性のAIイラストをアップロードしてみます。
アップロードしてエンターキーを押ししばらく待つと、Midjourneyから4つのプロンプトが提案されました。
この中から1番をクリックしてみます。
ポップアップが表示されましたので注意書きを読んで送信ボタンをクリックします。
生成された画像がこちらです。
だいぶ雰囲気が変わってしまったので、今度は先ほどのプロンプトの選択肢の中から4番をクリックしてみます。
また、さらにとんでもなく雰囲気が変わりました。
このようにうまくいかないこともありますが、要素は捉えてくれているので、あとはプロンプトを足したり引いたりしながら調整していけば好みの画像に近づけていけると思います。
describe機能の実験結果 自分で撮影した写真編
僕が撮影した写真でもテストしてみます。こちらは立川にあるめちゃめちゃ美味しいハンバーガー屋さん「OLD NEW DINER」のハンバーガーです。
生成されたプロンプトがこちら。
そして1番野プロンプトで生成された画像がこちらです。
先ほどの人物画像よりもだいぶ元の画像に近いんじゃないでしょうか。
ただし挟んである具材やバンズのゴマの量がいかにもAIが作ったっぽいハンバーガーになってしまってはいます。
それでもMidjourneyらしいリアルな写真風の画像が出来上がりました。
describe機能の実験結果 Midjourneyで生成した画像を解析
Midjourneyにプロンプトを入力して生成した画像を一度ダウンロードし、
describe機能でプロンプトがどの程度解析できているのかを確認してみます。
元のプロンプトと比較してみると、やっぱり別物のプロンプトを出力しています。
現時点ではこの程度の差がありますが、解析の精度はおそらく今後どんどん良くなっていくと思います。
1番のプロンプトで生成された画像がこちらです。これまでの事例と比べるとかなり元の画像に近いものが生成できました
describe機能の実験結果 自分で書いた落書き編
最後に僕が描いたラクガキをアップロードしてみます。
提案されたプロンプトを見てみると、全ての選択肢にdrawingと入っているとおりちゃんと手描きであることが伝わっています。
1番のプロンプトで生成された画像がこちらです。きちんと意図が伝わって手描きの温かみのあるイラストが生成できました。
追記:describeと同じ機能を持ったChatGPTのプラグイン
ChatGPTに画像のURLを投稿すると、画像生成AI用のプロンプト生成してくれるChatGPTプラグイン「SceneXplain」も便利でした。
describe機能とほとんど同じことができます。
精度はdescribe機能の方が高い印象ですが、SceneXplainはMidjourneyユーザーじゃなくても使えるのがメリットです。
最後に
プロンプトの入力が面倒くさくて、Leonardo.AiのImage to Image機能を使いがちだったのですが、細かく調整するためにはやっぱりプロンプトの入力が必要で、それを調べる手段がひとつ増えたのが嬉しいです。
画像からプロンプトを予測するのってかなり使い込まないとコツがつかめないと思うので、Midjourneyユーザーの方はぜひお試しください。
また、Midjourneyを使っていない方は、unprompt.aiというサイトでは、画像生成AIで生成されたものを画像検索することができて、その画像のプロンプトをコピーできますので、今回紹介したdescribe機能に近いことができます。
詳細はこちらの動画をご覧ください。