2021年9月14日、Canonの新製品が発表されました。
約74万円という、EOS Rシリーズの中で最も高価で高性能なカメラ「EOS R3」が目玉だったんですけども、一緒に発表された2本のRFレンズやアクセサリー類も魅力的だったので、ざっくりとまとめておきます。
目次
「EOS R3」のスペックと特徴をざっくりと
「EOS R3」のスペックと特徴を、僕なりに気になったところにフォーカスして紹介します。
まずは基本的な数字の情報から。
- 約2,410万画素
- 常用ISO感度 102,400
- 高速連続撮影 30コマ/秒
- シャッタースピード 1/64,000秒
- 6k/60pや4K/120pで動画撮影可能
約4,500万画素のEOS R5よりは低画素ですが、EOS R6よりはちょっとだけ高画素。常用ISO感度はEOS R6と同等です。
高速連続撮影枚数が30コマ/秒ということで、EOS-1D X Mark IIIより連写できますし、シャッタースピードも桁を1つ間違えてるのかと疑う速度である1/64,000秒です。
8Kが撮れないので、8K撮りたいなら現状EOS R5一択です。個人的には当面4K撮れたら十分ですけどね。
写真撮影時に便利そうな機能
撮影者の目線を感知してピントを合わせてくれる「視線入力AF」機能が追加。この機能は実際に使ってみないとどの程度便利か分からないですけど、反応が良ければかなり活用できそうですよね。
残念ながら動画撮影時に使えないそうなので、写真撮影時限定の機能です。
そして、AF時の検出性能が強化され、これまでできていた「瞳・顔・頭部」に加えて、「胴体」を検出してピントを合わせてくれるそうです。また、人間だけでなく「犬・猫・鳥・乗り物」も検出するとのこと。
動画撮影について
ここまで紹介したスペックや機能を見ると写真撮影に特化している気もしますが、動画撮影用のカメラとしてもかなりいい感じな印象です。
というのも、ついに30分制限が解かれて約6時間連続録画が可能とのこと。「ハイフレームレート時は最長1時間30分」だそうなので、フルHDで約6時間なんですかね。
6Kや4Kの撮影で1時間半撮れれば十分な気がします。
手振れ補正機能はEOS R5/EOS R6と同等の「最大8.0段の手ブレ補正」が効きます。
手振れ補正の強度を強くするとクロップされるので、6Kにして手振れ補正を強くして撮影することで最終的に4Kの動画として完成させるのには十分使えそうです。
マルチアクセサリーシュー
高速データ通信や電源供給などの機能が拡張されたホットシュー、「マルチアクセサリーシュー」はEOS R3ならではの機能の一つだと感じました。
バッテリーレスで使えるスピードライトトランスミッターの「ST-E10」や、Androidの端末を接続できるスマートフォンリンクアダプター「AD-P1」も便利そうです。iPhoneに対応してくれたらもっと良いですね。
そして、指向性ステレオマイクロホン「DM-E1D」はバッテリーレスでケーブルレスなのが最高です。マイクの性能次第ではありますけども、ケーブル使わないで済むだけでだいぶ快適ですよね。
諸々のアクセサリー類の価格と発売予定日も掲載しておきます。
製品名 | 価格 | 発売日 |
指向性ステレオマイクロホン DM-E1D | 37,500円 | 2022年3月中旬 |
スピードライトトランスミッター ST-E10 | 16,500円 | 2021年11月下旬 |
マルチアクセサリーシューアダプター AD-E1 | 5,380円 | 2021年11月下旬 |
スマートフォンリンクアダプター AD-P1 | 8,780円 | 2022年2月下旬 |
EOS R3と一緒に発表された2本のRFレンズ
EOS R3と一緒に発表されたRFレンズが下記の2本です。
- RF16mm F2.8 STM
- RF100-400mm F5.6-8 IS USM
RF16mm F2.8 STM
即買いしようと思ってるのがこちら、RF16mm F2.8 STMです。
iPhoneの超広角に慣れてしまったので手軽に使える広角レンズが欲しかったんですよ。
昔からCanonの「撒餌レンズ」として親しまれている「EF50mm F1.8 STM」と同じような超小型のレンズで、重量は約165g。
最短撮影距離0.13mとかなり寄ることもできますし、F2.8という明るさも素晴らしいです。
さすがに手ぶれ補正機能はついてませんが、EOS R5とEOS R6はボディ内手振れ補正機能がついてますから問題なく使えると思います。
価格は約4万円で、2021年10月下旬発売とのこと。
RF100-400mm F5.6-8 IS USM
もう一本は望遠レンズの「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」。
こちらのレンズはISと表記があるので手振れ補正機能付き。EOS R5やR6では6.0段の手振れ補正が効き、さらにEOS Rのようなボディ内手振れ補正機能がない機種でも5.5段の手振れ補正が効くとのこと。
本体の全長が約164.7mmで、重量は約635gと、望遠レンズとしてはかなり小型で軽量なため、持ち運びもしやすそうです。
価格は約9万円で、こちらも2021年10月下旬発売とのこと。
最後に
EOS R3は9月16日10時から予約開始で、11月下旬発売予定だそうです。
個人的にはEOS R6で十分間に合っているので今回は見送りますが、ステップアップしたいときにEOS R5以外の選択肢ができたのは嬉しいです。
あとはどのくらい値段が落ち着いてくれるか、ゆっくり待ちたいと思います。