SNSでよく見かける「良くないインフルエンサーの投稿」についての個人的な考え

SNSでよく見かける「良くないインフルエンサーの投稿」についての個人的な考え
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最近特に生成AI界隈で頻繁に目にしていることなんですが、SNSで積極的に情報発信をしている方の一部でちょっとしたトラブルが起きてました。

例えば動画を引用するのではなく盗用するような形式で投稿されていたり、利用規約で禁止されていることをあたかもできるような表現で投稿していたり。

僕が知る範囲で、これをやったら良くないっていう投稿例と、それぞれの解決策についてまとめておきます。

商用利用が不可なのに商用利用できるように記載している

最近見かけた投稿で、ベータ版のサービスを商用利用可能と誤解を招く形で推奨しているケースがありました。

例えば「ImageFXで作った画像をRunwayのGen-3で動画化すればYouTubeやTikTok用の動画のクオリティが上がる」といった投稿があった時、商用利用できるっぽいニュアンスが感じ取れます。

そのサービスやツールが商用利用が可能かどうかは、その投稿を見る側の人も注意して使う必要があるのは間違いないんですが、誘導的な投稿は誤解を招く可能性があるため注意が必要です。

新しいサービスが登場した際には、まず利用規約を確認することをおすすめします。ChatGPTなどのLLMを使えば利用規約を理解しやすくなります。

利用規約に商用利用が可能かどうかはだいたい書いてありますので、仕事で使うのであればその項目は必ず確認しましょう。

他人が作った動画や画像を引用の範囲を超えて無断投稿している

他人が作った動画や画像を紹介したいと思った場合、Twitter時代の呼び方で言うと「引用リツイート」する必要があります。

この範疇を超えた使い方をしている人が少なくなくて、「他人が作った動画を一度ダウンロードし、その動画を自分の投稿でアップロードして紹介」という手順での投稿は、Twitterの規約的にも法律的にもNGです。

本人の許可を得ている場合であれば可能なので、投稿している人たち全員がダメな行為をしているとは思ってませんが、明らかに引用の範囲を超えた投稿ってしばしば見かけるんですよね。

自分が作ったもの以外は投稿しない方が良いですし、もし誰かが作ったものを投稿したいのであれば許可を得るようにしましょう。

過剰表現による煽り

「〇〇がすごい」とひたすら繰り返す人もいます。

新しいサービスが出たりアップデートされるたびに「すごい」と言い続ける様から「プロ驚き屋」と呼ばれるようになりました。

僕ももちろんすごいって言葉は使いますし、本当にすごいものもたくさんあるんですけど、オオカミ少年的にすごいという言葉が薄まってるんですよね。

「ChatGPTを超えた」みたいな文言を見るだけで一旦触るのやめとこうって思ったりもします。

大袈裟な表現はキャッチーなのもわかるんですけど、信用を失いかねない行為でもあるので、過剰すぎないように注意したいところです。

自分が体験していないことをやったかのように書いている

最後に紹介するのは規約違反や違法な行為ではなくて、スタンスの話です。

生成AIが流行ったことで、大して使ってもないし詳しくもないけどブームに乗っかってインフルエンサーを名乗ってるっていう人がいると噂で聞きました。

自分が好きなことや得意なことを語っていたら、結果影響力が生まれたっていうのがインフルエンサーだと思うんですけど、生成AI界隈は必ずしもそうじゃないみたいです。

ちょっとだけフォローすると、インフルエンサーって必ずしもその分野の専門家じゃなくてもいいと思ってるんですね。ラーメン情報を発信するYouTuberがラーメン屋さんをやってなくても良くて。

ただ、その分野について好きであってほしいなと思うんですよ。使ってみてよかったことを共有するとか、まだ触ってない生成AIが出たとしてもこれまでの経験から類推して将来の可能性を語るとか。

好きなことって言葉が溢れ出るものだと思ってるので、それをただ投稿するだけで良いはずなんですけど、インプレッションを稼ぐとお金に直結するようになってからこういう状況になっちゃったんですかね。

少なくとも僕は、自分が体験したことをベースにした情報発信に必要性を感じているので、今後も自分のフィルターを通して語った言葉が誰かの手助けになったら、という思いで投稿していきます。

幸い僕がやってる仕事の中で、ウェブデザイナー・映像クリエイター・作編曲家・ライターなどは生成AIと親和性が高いため、実務での使用感も語れるのは強みだと思ってます。

まさに自分の体験を通して生成AIについて語れるため、今後はより一層情報発信の精度も頻度も上げていきます。(意訳:YouTube更新サボりすぎてるので復活します)

最後に

僕は情報発信を十数年やってきているため、今回紹介したような良くない投稿が増える時期を何周目も見てきたんですが、ここ最近やたらと目に止まるのでここらで記事にまとめてみました。

インプレッション稼ぎの道具になればなんでも良いって考えてる人もいるのかもしれないですけど、信用を失う行為でもあるので長期的にみたらマイナスだと思うんですけどね。

僕も情報発信している側なので、自戒をこめて書いた記事でもあります。今後の情報発信では特に気を引き締めて投稿していきます。

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