画像生成AIでお馴染みのStability AI社が音楽生成AI「Stable Audio」をリリースしました。
映像制作も音楽制作もする僕としては大変興味深いサービスなんですが、現状だと即戦力という感じはしていなくて、今後に期待したいと思ってます。
まずはサービスをざっくりと紹介して、サンプル曲も載せておきます。
Stable Audioについて
まず、リリースされた日のStability AI社のブログがこちら。詳細はこれを読むとわかります。
そして、Stable Audioのページがこちらです。
無料でも20曲作ることができますが、商用利用は不可なので、商用利用したい場合はプロフェッショナルプラン以上の契約が必要です。プロフェッショナルプランは月額11.99ドルです。プロフェッショナルプランにすると月間500曲作れるようになり、さらに1曲あたりの長さも90秒と長くなります。
UIはシンプルで、左上の入力欄にプロンプトを入れるだけ。プロンプトは楽器・ジャンル・雰囲気などを入れて、BPMも指定しておくとよさそうです。
Stable Audioで作ってみた曲の実例
またじっくりとStable Audioを触りたいと思いますが、ざっくりと作った楽曲を貼っておきます。
Stable Audio早速試してみた。いい感じに仕上がったんだけど、プロンプトの入れ方は研究が必要そう。Guitarって入れたけどエレピっぽい音になっちゃった。ドラムのローファイ感とかはすごく良い。 pic.twitter.com/j9NKlawal5
— 大谷大 (@delaymania) September 13, 2023
なんとなくいい感じっぽい仕上がりですが、楽曲のクオリティはめちゃめちゃ高いという感じではないです。雰囲気は良いですけどね。
映像のBGMとして、使えるっちゃ使えるけども、細かい調整はできないので、一発で気に入れば使ってもいいかも、っていうくらいです。
また、試しにハイハットループだけ作ろうとしてみたんですが、うまくいきませんでした。打楽器以外の音が入ってしまって、音楽制作用の素材作りは難しそうです。試行錯誤を繰り返せばうまくいきそうな気もしてますけども、それだったらSpliceで素材探した方が早いでしょうね。
今後の進化に期待
現状だと、日本生まれの音楽生成AIサービス「Soundraw」に勝ててない印象です。
Soundrawは月額1,900円で1日あたり50曲作ることができて、楽曲のクオリティも高く、展開などのアレンジも可能です。
詳細は下記の記事をご覧ください。動画でも解説してますので、楽曲のサンプルも聴くことができます。
最後に
音楽が本業の僕にとっては音楽生成AIは厳しめの採点になっちゃうんですけど、絵を描くことができない僕が画像生成AIを使っているように、音楽を作れない人が音楽生成AIを使う日が来るのは近い気がしました。
リリースしたばかりですし、今後もちょこちょこ使ってみながら進化を見守っていきたいと思います。