これまで、当ブログやタダオトのYouTubeチャンネルで画像生成AIサービスについて取り上げた記事や動画では、サービス自体をどう操作するかという話ばかりしてきましたが、生成された画像自体をどう使うのかについ考えてみました。
現在僕が使っている方法もありますし、これから試してみたいと思ったアイデアも含めて、4パターン紹介します。
目次
サムネの画像素材としてAIイラストを使う
まず最初に紹介したいのが、サムネの素材として使う方法です。
画像生成AIサービスを初めて知った時に、フリー素材の代わりに使えそうだとすぐに思いました。
YouTubeのサムネ画像やブログのアイキャッチ画像との相性はかなり良くて、画像のバリエーションは無限に作れますし、工夫次第でクオリティーの高い画像も用意できます。
例えば、風景写真が欲しい時、自宅から一歩も出ることなくすぐに理想的な画像を手に入れられるのはメリットです。
また、画像生成AIサービスは同じ顔の人物写真のポーズ違いを作るのが苦手ですが、サムネに使う場合は一つ素材が用意できたらいいので、その問題もクリアできます。
作品作りに画像生成AIを使おうとすると、環境を構築した上で使い込む必要があるため簡単な道のりではないと思うのですが、サムネやバナーに使うための素材作りはサクっと完了できるためオススメの利用方法です。
もちろん、ポスターやフライヤー、プレゼン資料など、これまで画像素材が必要だった様々なシーンに応用できると思います。
サイトのダミー画像にAIイラストを使う
最近ウェブサイト用の画像としてAIイラストを何度か使いまして、今後かなり増えていきそうな気がしています。
これまでもフリー素材を使うことが度々あったので、それをAIイラストに置き換えるイメージです。
本番用のデータではなくダミー画像として使うケースも増えてきました。ダミー画像であれば商用利用可能なサービスで作った画像ではなくても使えるのでより手軽です。
ただし、ダミー画像として差し込んでいた画像をそのまま採用するパターンもあり得るので、なるべくなら無料プランで商用利用可能な画像を使っておいたほうがよさそうです。
Midjourneyのような有料プランに入ったら商用利用可能となるサービスを使った場合、クライアントさんに有料プランを契約してもらわないといけなくなったりするので、その辺は注意が必要です。
無料プランでも商用利用が可能で、サイトの素材として使えるくらいクオリティの高いAIイラストが作れるサービスとしてはLeonardo.Aiがおすすめです。
アイデア出しに画像生成AIサービスを使う
ChatGPTの使い方と近いんですが、アイデア出しのトリガーとして使うこともあります。
例えば、Midjourneyのdescribe機能を使って既存のロゴをアップロードしてプロンプトを提案してもらい、方向性は似ているけど全然違う画像を作ってもらってそれをたたき台として作業を進めると、全くの白紙から始めるよりも1歩目が踏み出しやすいです。
jpgなどの画像ファイルをベクターデータに変換するサービスを活用すれば、AIイラストを元に修正しながらデザイン作業を進めることも可能です。
まだ触ってないんですが、ベクターデータ化するためのサービスを2つ紹介しておきます。
SVG化 → https://www.vectorization.org/
イラレのようなウェブサービス → https://vectr.com/
打ち合わせで画像生成AIサービスを使う
最後に紹介したいのは、打ち合わせで画像生成AIサービスを活用するアイデアです。
例えばロゴを作りたいと思ってデザイナーに発注する時、これまでだったらサンプルのロゴを見せたり文章で伝えたりしていたと思います。
この方法でももちろん仕事が円滑に進むことが多いですが、コミュニケーションの齟齬によりデザイナーが仕上げてきた成果物に納得できないというケースも少なくありません。
デザイナーの実力ではなくてコミュニケーションの問題であれば、画像生成AIを使って画像そのものでイメージを共有できたら解決できる問題なんじゃないかなと思っています。
これに関してはまだ実際にやったことがなくアイデアレベルの話ですが、発注者側が画像生成AIを使えるとデザイナーとのコミュニケーションはしやすくなると思います。
今回の記事のきっかけとなったコラボ動画
今回の記事のきっかけとなった、HacksTVとのコラボ動画、後編で画像生成AIの話をしてまして、その一部を抜粋して今回の記事を書きました。
動画ではもっと広めに画像生成AIについて話してますので、お時間ありましたらこちらも是非ご覧ください。
HacksTVとのコラボ、前編ではChatGPTについて話しました。お時間ない方のためにブログでも一部抜粋してまとめてます。
最後に
というわけで、画像生成AIサービスを使って生み出されたAIイラストの使用用途やアイデアを紹介しました。
アイデア出しや打ち合わせでの使用など、商用利用ができないサービスで作ったAIイラストでも活用できる事例がいくつかあるのでぜひお試しください。
ただしダミー画像の事例でも触れたとおり、ダミーのつもりで当てておいた画像を採用したいこともあるはずなので、Leonardo.Aiのような無料プランでも商用利用が可能なサービスを使っておくのが無難だと思います。