AIが作曲してくれるサービス「Soundraw」で作られた楽曲のクオリティが思った以上にすごかったので紹介します。
以前に、入力したテキストに応じてAIが楽曲を生成してくれるサービス「Mubert」を紹介しましたが、少なくとも2023年3月現在では生成される楽曲のクオリティーも使いやすさもコスパのよさも、Soundrawの圧勝です。
目次
Soundrawがどんなサービスかざっくり解説
Soundrawは、条件をいくつか選ぶだけでAIが作曲してくれるウェブサービスです。ウェブブラウザで使うことができるためすごく手軽です。
Soundrawで生成された楽曲は著作権フリーで、作曲・編曲をする段階までは無料で使うことができます。
楽曲をダウンロードするためには有料プランの登録が必要となりますが、いいと思える曲ができるまで無料で試せるのはありがたいですね。
料金は月額1,900円。
年間プランだと年額19,800円です。著作権フリーの楽曲を生成できて商用利用することができて、1日50曲までダウンロードすることができて、この価格はかなり安いと思います。
無料会員の特典としては、生成された楽曲を保存するブックマーク機能が使えるのみです。
アカウント登録しなくても作曲編曲はできますが、その楽曲を保存しておくことができないので、気に入った楽曲ができたけど有料会員になるかどうかはまだ迷っているという方は、ひとまず無料会員登録しましょう。
Soundrawで曲を作る手順
こちらがSoundrawのトップページ。「無料で作ってみる」のボタンを押して、
作りたい楽曲をイメージして、ムード・ジャンル・テーマの中からそれに近いものを選びます。
その他にページの一番上のメニューで楽曲の時間を選ぶこともできますし、テンポを3段階から選ぶこともできます。
今回は長さを3分、テンポはスローでムードがDreamyな楽曲をAIに作ってもらいました。
他の楽曲を再生成したい場合は上部のメニューから、ジャンルを指定したり楽器をオンオフしたりしながら楽曲の方向性を絞っていくと、より自分の求めている楽曲に近づきます。
AIに作ってもらった曲を編曲する手順
楽曲リストの右側にある「カスタム」のアイコンをクリックします。
こちらが編曲の画面です。楽器のボタンを押すたびに色が変わります。グレーはオフ、青い色が濃くなるほど強く演奏されます。下の三角形のボタンはフィルボタンです。必要なパートだけ残してソロにするのもいいですし、パートごとの強弱を調整してもいいです。
右クリックするとボタンにグラデーションがかかり、この表示の時は、楽曲の途中でブレイクするようになります。これは隠しテクニック的で分かりにくいですが、ブレイクしたいことは多いので覚えておいて損はないです。
画面下のメニューでは、楽曲の長さ・テンポ・楽器・キーの変更ができます。
パートごとの音量も調整できます。
一度作った曲はダウンロードorブックマークしないと二度と出会えない
こうやって作曲・編曲を進めたこの曲、ブラウザのページを閉じたら二度と出会えなくなってしまうのでご注意ください。
AIがその場で作曲しているので、全く同じ曲を再度作ることはほぼ不可能なんですね。
なので気に入った楽曲ができたらページを閉じないようにするか(←現実的ではない)、有料プランを契約してダウンロードするか、無料会員になってブックマークしてください。
音素材として使いたい場合は?
映像のBGMとして利用することは全く問題ないんですが、Soundrawで生成された楽曲を販売することができません。
そして、Soundrawの楽曲を音素材として使う場合には「楽曲の60%以上改変する」という条件があります。
逆にいうと、楽曲の60%以上改変することで販売を想定した楽曲に組み込んでもいいということなので、先ほど紹介した編曲機能を使ってパートを絞って音素材としてダウンロードし、さまざまな楽器の中の一部として使って楽曲を作れば問題なさそうです。
例えば、ピアノが苦手な方であれば、Soundrawでピアノパートだけを作成し、それを元に他のパートを作っていくという使い方はありですね。
その他、ライセンスについての詳細は公式ページをご覧ください。
最後に
映像のBGMとして使う分にはまったく問題ないクオリティーの楽曲が生成されますので、映像クリエイターの方にとっては即戦力なサービスだと思います。
また、音楽を作っている人にとっても、アイデア次第では活用できるサービスです。
曲を作っていると手癖というかメロ癖というか、コードやフレーズが似通ってしまうことがありますが、そんな時にAIに1パートを任せてみるとか。
あと、あまりなじみのないジャンルの曲を作りたい時にAIが作った曲を聴くだけでも参考になります。
とにかく曲を作るまでなら無料でできますので、まだ触ったことがない方はぜひお試しください。