テレビ番組にて、お笑い芸人が「かかる」と発言した際に「(エンジンが)かかる」とテロップが表示されたところを見かけました。
芸人さんが「かかる」「かかってる」と言うことはよく見かけてたんですけども、絶対に「エンジンがかかる」っていう意味ではないなと思いつつも、実際にどういう言葉なのかは説明できなかったので調べてみました。
競馬用語の「かかる」
結論から言うと、芸人さんが使っている「かかる」「かかってる」は、競馬用語の「かかる」だそうです。
Yahoo!知恵袋でこんな話がありました。
かかるという言葉について。 – 近頃、関西のお笑い芸人さんをよく見… – Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋の話をどこまで信じるんだっていう話は一旦置いておいて、競馬用語から来てるとしたら、本当に競馬で「かかる」が使われているのかどうかを調べまして、下記の2つのサイトを見つけました。
それぞれ「かかる」について説明している文章を引用しますね。
かかるとは
競馬用語において使われる、かかるという言葉は、競走馬が競馬のレース中に騎手がなだめようとしても言う事を聞かずに前進すること、またはそうした姿勢を示すことを指す。馬がレース中にかかってしまうと騎手がコントロールしづらい状況になり、余計な体力を使ってしまう恐れがある。そのようにレース中に騎手の言うことを聞かずに抑えが効かなくなる癖がある馬の事を、かかり癖がある、折り合いを欠くと表現したりもする。なお、かかるという用語は引っかかる(った)と表現する事もある。
レース中、馬が前に行きたがること。掛かった馬は体力を消耗し、最後の直線で力を出しきれずに終わることがあります。
→「引っ掛かる」と同義語。
どちらのサイトでも、語源が「引っかかる」で、意味は「馬が前に行こうとすること」であるということだと書かれています。
騎手がコントロールできずに馬が前のめりになってしまう様は、まさに芸人用語の「かかる」のイメージですし、どうやら競馬用語が由来なのは間違いなさそうですね。
仮にそうじゃなかったとしても、「エンジンがかかる」よりも圧倒的に納得できます。
芸人用語の「かかる」の使い方一例
芸人用語の「かかる」の例をいくつか記載しておきますね。ありそうだけど完全に空想のエピソードです。
例1)
さんま御殿に初出演した時、相方がかかりすぎちゃって、僕はうまくツッコめないまま番組終わったんですよ。
例2)
東京進出して初のレギュラー番組だったのでかかっちゃって、1本目の収録はすべり倒しました。
例3)
前々回の収録で一言も喋れなかったので、前回超頑張ったんですけど、逆にかかりすぎっちゃって空回りしちゃいました。
最後に
「かかる」という言葉の由来が分かってスッキリしました。
日常生活ではなかなか使うことがない用語ですが、使えるタイミングがあれば迷わず放り込んでいきたいと思います。